リサイクルガラスアート
2020-05-14 09:01:19

京都の新たなシンボル、リサイクルガラスの枯山水アートが金賞を受賞

最初のリサイクルガラスによる枯山水アート



京都東山の法然院に創り出されたリサイクルガラスの枯山水アートが、ドイツの国際映像祭で金賞を受賞しました。このアート作品は、ガラス造形作家・西中千人氏によるもので、340年の歴史を持つこの寺院に新たな景観を提供しています。

アート作品の特徴



高さ180cmのオリーブ色のガラスオブジェが、参道で来訪者を迎えます。このオブジェは、回収されたガラス瓶がどのようにアートへと変わるのかを捉えたコンセプトムービーとともに展示されています。映像は言葉を用いずに、命と資源が水や光のように循環しつながっている様子を伝えています。

受賞映像の魅力



受賞した映像「つながる」は、法然院の枯山水アートを背景にし、視覚的にメッセージを伝えています。その中で、ガラスの回収、分別、洗浄から製造に至るプロセスが描かれており、アートとサステナビリティの重要性を訴えています。映像制作はteam TANIYONが担当しました。

京都法然院の魅力



法然院は、京都の哲学の道沿いに位置する名刹で、茅葺の山門や幅広い白砂壇が特徴です。この地は、小説家の谷崎潤一郎や哲学者の九鬼周造が眠る場所でもあり、文化的な価値が高いところです。

この法然院に新たに設立されたアート空間は、訪れる人々に新たな感動を提供し、京都の新しい風景として注目を集めています。参道に広がる現代アートは、伝統文化との調和を見事に表現していると言えるでしょう。

日本耐酸壜工業とのコラボレーション



このアートオブジェは、飲料用ガラス瓶を製造する日本耐酸壜工業株式会社との協力により誕生しました。同社では、回収された瓶を分別し、洗浄した後、1400℃で溶かしてオブジェを形成する工程を経ています。この技術を利用することで、リサイクルの観点からも重要な試みが行われています。

西中千人氏のアートへの思い



西中千人氏は、和歌山市出身のアーティストで、星薬科大学を卒業後、カリフォルニア芸術大学で彫刻とガラスアートを学びました。彼のテーマは「命の煌めき・再生」であり、古代日本の美意識から新しい芸術表現を追求しています。彼は、国内外で数々の賞を受賞しており、特に金継ぎの精神を反映した作品で知られています。

世界メディアフェスティバルの受賞



今回、彼の作品は32か国から795件が応募された中で、金賞に輝きました。世界メディアフェスティバルはドイツで設立された国際的な映像コンペティションで、教育番組や企業映像が対象です。この受賞は、アートが持つ力と、その社会的意義を再認識させる良い機会となりました。

まとめると、西中千人氏のリサイクルガラスを使用した枯山水アートは、アートとサステナビリティの融合を象徴する作品であり、京都の新たな文化景観を形作るものとして、多くの人々に愛されることでしょう。

会社情報

会社名
株式会社ニシナカユキト
住所
千葉県茂原市南吉田2967
電話番号
0475-34-7850

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