鶏レバーエキス研究
2025-12-16 11:41:24

株式会社アイ・ピー・エス・フーズ、鶏レバーエキスの新たな機能性研究を発表

2025年12月、株式会社アイ・ピー・エス・フーズは静岡県立大学大学院 食品栄養環境科学研究院 との共同研究を発表しました。この研究は、鶏肝臓酵素分解物、いわゆる鶏レバーエキスの新たな機能性について探求するもので、特に血圧低下に関連するACE(アンジオテンシン変換酵素)の阻害活性を評価しました。

研究の背景

鶏肝臓酵素分解物は旨味成分として広く利用されています。スープや煮込み料理の風味を引き立てる材料としてよく知られていますが、一方で、豚レバーを使用した豚肝臓水解物にはACE阻害活性や抗酸化作用があり、医薬品や機能性食品に利用される例も多くあります。この背景を受けて、研究者たちは鶏肝臓酵素分解物の可能性を探り、どのような健康効果が期待できるのかを検証しました。

具体的な研究内容

研究チームは鶏肝臓酵素分解物を0.1%のトリフルオロ酢酸溶液で抽出し、その抽出物のACE阻害活性を評価しました。この評価には、N-hippuryl-His-Leuを基質とする酵素反応の後に生成される馬尿酸の量を測定しました。さらに、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて抽出物の成分を分取し、精製を行った結果、見つかった精製物のACE阻害活性も評価を行いました。

結果の概観

シンプルな抽出手法により得られた鶏肝臓酵素分解物は、ACE阻害率が約50%という高い活性を示しました。これは既に効果が報告されている豚肝臓酵素分解物と同等であるとのことです。また、HPLC分析により、3つの化合物にACE阻害活性が確認され、これらの構造解析も実施されました。その結果、チロシンやフェニルアラニン、トリプトファンといった芳香族アミノ酸が機能性に寄与している可能性が高いことがわかりました。

製品情報

この研究成果を基に、アイ・ピー・エス・フーズでは「チキンレバーパウダーS」という製品を製造しています。業務用に10kg入りで提供され、調味料としての用途が期待されます。

企業の理念

株式会社アイ・ピー・エス・フーズは、東京都千代田区に本社を置き、調味料の開発や製造を通じて食文化の発展に寄与しています。同社の公式HPでは、製品情報や企業理念が詳述されており、消費者や企業パートナーへの情報発信が行われています。

会社概要

  • - 会社名: 株式会社アイ・ピー・エス・フーズ
  • - 所在地: 東京都千代田区岩本町2-10-2神田ウサミビル3・4F
  • - 設立: 2007年3月
  • - 事業内容: 調味料の開発、販売、機能性食品の開発・販売

新しい可能性を秘めた鶏肝臓酵素分解物の研究が今後、どのような商品展開や健康への寄与につながるのか、注目が集まります。

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