Crafton社、1億円調達
2024-01-16 10:00:03
名古屋大学発ベンチャー、Crafton Biotechnologyが1億円調達!革新的mRNA医薬品開発に弾み
名古屋大学発ベンチャー、Crafton Biotechnologyが1億円調達!革新的mRNA医薬品開発に弾み
2022年3月に設立された名古屋大学発のバイオベンチャー、Crafton Biotechnology株式会社が、1億円のシード資金調達を発表しました。投資家には、株式会社みらい創造機構が名を連ねています。
Crafton Biotechnology社は、独自のmRNAキャップ化技術「PureCapアナログ」を保有しています。この技術は、mRNA医薬品の製造工程において、従来法で課題となっていた不純物の生成を抑制し、高純度なmRNA医薬品の製造を可能にします。mRNA医薬品は、近年注目を集める革新的医薬品であり、2022年のノーベル賞受賞技術にも関連するものです。
同社は、この「PureCap」技術を基盤に、安全で有効性の高いmRNA医薬品を開発することを目指しています。現在、複数の大学や企業との連携を通して、新たなパイプラインの開発にも取り組んでいます。さらに、AMED SCADA(戦略的イノベーション創造プログラム)にも採択されており、国産ワクチンの研究開発にも積極的に取り組んでいる点が注目されます。
代表取締役CEOである金承鶴氏は、この資金調達について、「創薬ニーズに迅速かつ柔軟に対応し、安全かつ信頼性の高いmRNA医薬を迅速に提供するための基盤強化を推進したい」とコメント。みらい創造機構のパートナーである長妻祐美子氏も、「ワクチンだけでなく治療薬としてのmRNAの可能性を強く感じました。世界的にも潜在力の高い独自mRNA基盤技術であり、同社の開発したmRNA薬が将来多くの人々の健康を支えていくものと期待しています」と、同社の技術に対する高い期待感を示しています。
Crafton Biotechnology社の技術革新
従来のmRNA医薬品の製造方法では、酵素を用いた試験管内転写反応が行われますが、この方法では分離が困難な不純物が生成されるという課題がありました。これらの不純物は、医薬品として使用された場合、過剰な副反応を引き起こす可能性があります。
Crafton Biotechnology社が開発した「PureCapアナログ」は、この課題を解決する画期的な技術です。高純度のmRNAを容易に調製できるため、安全性の高いmRNA医薬品の開発に大きく貢献すると期待されています。
今後の展望
今回の資金調達によって、Crafton Biotechnology社は、研究開発体制の強化やパイプラインの拡充を加速させることが可能となります。今後の同社の動向は、mRNA医薬品分野の進展に大きく影響を与えるものと予想されます。 同社の挑戦は、日本の医療技術の未来を担う重要な一歩となるでしょう。
会社概要
会社名: Crafton Biotechnology株式会社
代表者: 代表取締役CEO 金承鶴
所在地: 愛知県名古屋市千種区不老町1 国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学インキュベーション施設
設立: 2022年3月
事業内容: 医薬品の研究・開発・製造・販売および技術移転
URL: https://craftonbio.com
投資家概要
会社名: 株式会社みらい創造機構
代表者: 代表取締役 岡田 祐之
所在地: 東京都渋谷区恵比寿西1-33-6
設立: 2014年9月
事業内容: ベンチャーキャピタル事業
URL: https://miraisozo.co.jp/
会社情報
- 会社名
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Crafton Biotechnology株式会社
- 住所
- 愛知県名古屋市千種区不老町1国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学インキュベーション施設
- 電話番号
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