大学生が見た介護のリアルな2日間
大阪府で制作されたドキュメンタリー動画「学生は介護職をどう見るか?介護現場のリアルな2日間に密着」では、大学生が介護現場を訪れ、実際の仕事内容やその背景にある思いを学ぶ様子が映し出されています。
介護現場の厳しさと魅力
日本は急速に高齢化が進んでおり、2040年には高齢者が約3,928万人に達する見込みです。しかし、それに伴う介護職員の不足が深刻化しています。厚生労働省によれば、2040年までに約57万人の介護職員が不足する予想であり、これにより介護サービスの質が脅かされています。
しかし、多くの大学生にとって、介護とは縁遠い世界かもしれません。移動、食事、排泄の介助といった業務は知識としては理解していても、その目的や本質を知る機会は限られています。そこで、今回の動画制作は、介護に対する理解を促進することを目的としています。
大学生たちの体験
動画では、大阪府内の大学生が吹田市の「あす〜る吹田」で実施されたインターンシップの様子が紹介されています。参加学生たちは、普段見ることができない介護の現場に密着し、実際に体験することで、介護職に対する理解を深めています。
ある学生は、「介護施設に来たことがなかったが、皆が楽しそうに働いている様子を見て、ここは良い場所だと感じました」と語ります。また、別の学生は、親が訪問介護事業所で働いているため身近に感じていたものの、実際の業務を知ることで「介護に対する印象が良くなった」と述べました。
初めて介護施設を訪れたある学生は、利用者が快適に暮らせる理由を理解し、「もっと介護職を知りたい」という気持ちを持つようになったと言います。これらの声から、学生たちが介護に対する意見を変え、興味を持つ様子が見受けられます。
インターンシップと特設サイト
このプロジェクトは「シゴト探求プロジェクト」として特設サイトを設け、過去の動画やイベント、インターンシップの情報を発信しています。このサイトでは、介護の仕事の魅力や将来の進路について考えるきっかけを提供し、若者が自分の道を考える手助けをしています。
NPO法人Ubdobeについて
本事業は、NPO法人Ubdobeが受託し、介護現場の魅力を広める活動を行なっています。Ubdobeは医療や福祉をテーマにしたさまざまなプロジェクトを実施し、社会課題解決を目指しています。今後も介護現場のインターンシップの様子を追った動画公開を予定しています。
まとめ
動画を通じて、介護職への理解と関心が高まることを期待しています。介護という職業は重要であり、その魅力を伝えることは、今後の人材育成に繋がるでしょう。若者が介護職を選ぶことが、将来的な人材不足の解決に貢献することを願っています。