進化するPTA活動
2025-03-27 16:04:23

進化するPTA活動とフードドライブが描く未来

近年、家族の形が多様化する中、PTA(保護者と教師の会)の役割も今を反映した変革を余儀なくされています。
今、PTAの活動がどのように進化しつつあるのか、その一端を神奈川県平塚市にある相模小学校でのフードドライブ活動を通じて考えてみましょう。

核家族化と少子化の影響


かつての日本では家族構成が一般的に大きく、PTA活動も地域や家族が一体となって行うものでした。しかし、少子化や共働き家庭の増加といった社会の変化により、PTAの存在意義が問い直されるようになりました。これに伴い、活動の負担感を軽減しながら地域に貢献する新しい手段を見い出す必要が生じたのです。

フードドライブの実施背景


相模小学校のPTAは、SDGs(持続可能な開発目標)への貢献を目指しながら、具体的な対策を講じることを決定しました。平塚市の貧困率は約10%とされ、支援を必要とする家庭が実際に存在します。しかし、必要な家庭を見つけ出すのは容易ではなく、そのためにフードバンク湘南との連携を開始しました。これにより、集められた食品を確実に届けるためのプラットフォームが構築されたのです。

偶然の出会いから生まれた取り組み


相模小学校PTA会長は、フードバンク湘南の副理事長でもありました。彼の存在がこの取り組みを進めるきっかけとなったのです。フードバンク湘南はここ数年、食品の在庫数が減少しており、どうにかして食品を集めたいという課題を抱えていました。その際、相模小学校との協力によってフードドライブ活動が具体化したのです。その活動は学校の職員室前で行われることになり、多くの児童たちが食品を持参して参加しました。

活動の成果とその後の展望


2025年3月4日、相模小学校の職員室前で行われたフードドライブでは、数時間以内に集まった食品をフードバンク湘南の事務所に届けることができました。その際、ボランティアスタッフからは「これから仕分け作業が忙しくなる」との声が上がり、子供たちの善意が形となった瞬間でした。この活動は単なる寄付ではなく、地域の助け合いの精神が体現されたものです。

支援を受けることが恥ずかしいことではなく、むしろ地域の宝とも言うべき子どもたちを支える行為であるという意識が広まることが重要です。今後、余力のある人々が支援を行う文化が根付くことを願って、相模小学校のこの取組が他の学校へも波及していくことが期待されます。

フードバンク湘南の役割


フードバンク湘南は、企業や一般家庭からの寄付を受けて支援を求めている家庭や施設に食品を無償提供する認定NPO法人です。彼らは食品ロス削減と貧困解決を目指し、活動を続けています。このような団体が地域でしっかりと機能することで、さらなる支援の輪が広がり、地域社会全体が育まれていくのです。これからも多くの学校がこのような取り組みに参加し、明るい未来を切り開いて欲しいものです。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人フードバンク湘南
住所
神奈川県平塚市御殿1丁目33-35亀井ハイツ101
電話番号
0463-79-5824

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