新酒米「萌えいぶき」誕生
2023-10-24 10:00:03
温暖化に強い酒米「萌えいぶき」使用!日本酒新ブランド誕生
温暖化に強い酒米「萌えいぶき」で醸された日本酒、新ブランド誕生
近年、温暖化の影響で酒造好適米の生育が困難になりつつあります。高温により米の品質低下や溶解性の悪化といった問題が発生し、日本酒造りに深刻な影響を与えています。しかし、広島県で10年もの歳月をかけ開発された新品種「萌えいぶき」は、この問題を解決する可能性を秘めています。
「萌えいぶき」の特徴
「萌えいぶき」は、広島県立総合技術研究所、農業・食品産業技術総合研究機構西日本農業研究センター、広島県酒造協同組合、JA全農ひろしま、広島県穀物改良協会の共同研究によって誕生しました。その特徴は、以下の通りです。
短稈で倒伏に強い: 背丈が低いため、強風でも倒れにくく、安定した収穫が期待できます。
収量が多い: 多収量品種である八反錦1号を上回る収穫量が可能です。
心白の大きさが中程度: 吟醸酒造りに適した精米が可能です。
高温登熟耐性がある: 高温下でも品質低下や溶解性の悪化が起こりにくく、温暖化への耐性が高いです。
これらの特徴により、「萌えいぶき」は、温暖化が進む中でも安定的に高品質な日本酒造りを可能にします。
「萌えいぶき」という名前の由来
「萌えいぶき」という名前は、関係者による投票で選ばれました。豊穣な大地の力強さと、日本酒造りへの夢や希望、情熱が込められています。新芽のような柔らかな響きと、強い芯の両方を持ち合わせた、広島の日本酒を象徴するような名前と言えるでしょう。
新たな日本酒ブランドの挑戦
株式会社エノクは、「萌えいぶき」を全量使用した日本酒ブランドを立ち上げました。醸造パートナーは、広島県呉市で「白鴻」を醸す盛川酒造です。創業136年、IWCやKura Masterなど国際的な日本酒品評会で受賞歴のある老舗です。
エノクは2022年創業の日本酒ベンチャー企業で、「全国の酒蔵にスポットライトを」を合言葉に、小規模酒蔵の支援を行っています。「萌えいぶき」と盛川酒造の技術、そしてエノクの挑戦が融合することで、日本酒業界に新たな息吹が吹き込まれることが期待されています。
創業間もないエノクと、伝統を守り続ける盛川酒造。両社にとって、この新しいブランドは大きな挑戦です。しかし、この挑戦を通して、日本酒業界全体の活性化に繋がることを目指しています。
販売方法
この新しい日本酒ブランドは、来春クラウドファンディングで先行販売される予定です。詳細は後日発表されます。
会社概要
株式会社エノク
所在地:東京都千代田区神田須田町1-14-1
代表者:猪子 友彪
事業内容:酒類の販売、コンサルティング事業、その他日本酒関連事業
盛川酒造株式会社
所在地:広島県呉市安浦町原畑44
代表者:盛川 知則
代表銘柄:白鴻
会社情報
- 会社名
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株式会社エノク
- 住所
- 東京都千代田区神田須田町1-14-1ヒューリック神田須田町ビル
- 電話番号
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