小型自律ロボット開発の進化を支える「RECore Fusion」
オムニメント株式会社は、従来製品であるマイコンモジュール「RECore」の性能を一層向上させた新製品「RECore Fusion」を2023年3月31日に発売しました。この新製品は、開発者が小型自律ロボットの構築や研究にかける時間を大幅に短縮し、高度な処理を実現することを目的としています。
「RECore」の進化した姿
「RECore Fusion」は、RECoreの機能にRaspberry Piを組み合わせた専用ハードウェアを搭載しています。このハードウェアにより、従来のRECoreだけでは難しかった高速画像処理、機械学習、ROS対応プログラムなどが可能になり、より実用的なアプリケーションの開発をサポートします。
接続インターフェースには有線・無線LANが利用され、ブラウザベースのJupyter Notebookを介してプログラムを作成できます。これにより、インターネット接続が不要となり、開発環境の整備が大幅に簡素化されました。これまでのようにソフトウェアのインストールや準備に時間を取られることはなく、すぐに開発に取り組むことができるのです。
プログラミング言語としてのPythonを採用
本製品ではプログラミング言語にPythonを使用しています。この選択によって、多くの資料やライブラリを活用でき、ユーザーは既存のノウハウを活かして新たなアイデアを展開することが可能になります。また、コンパイルが不要なため、コードの実行時間も大幅に短縮され、開発者にとって非常に効率的な環境が整えられています。
シームレスな操作体験
「RECore Fusion」では、専用のPythonライブラリを提供しており、RECoreとRaspberry Piが一体化したかのように操作できます。これにより、開発者は複雑な設定を気にせずに、スムーズにプログラムの実行が可能となります。さらに、Arduinoユーザーにとっても使いやすいインターフェースを意識した設計となっており、移行がスムーズに行える点も魅力の一つです。
特徴まとめ
- - ブラウザ開発環境: Jupyter Notebookを活用し、インターネット接続なしでプログラミングが可能。
- - Pythonの採用: 飛躍的な省力化と迅速なコード実行。
- - 専用ライブラリ: シームレスな操作感実現。
この「RECore Fusion」があれば、ロボット開発がより身近で学びやすいものになることでしょう。ハードウェアの扱いやすさを考慮し、新たなイノベーションを促進するオムニメントの取り組みに期待が寄せられています。