新たながん治療技術への期待
国立がん研究センターとの共同取り組みを通じて、シンクサイト株式会社が行う循環腫瘍細胞(CTC)分取技術の開発がAMED事業に選ばれました。これは、将来的に低侵襲でがん状態の経時的モニタリングを実現するための重要なステップです。
リキッドバイオプシーとは
リキッドバイオプシーは、血液などの体液を利用してがんの状態を解析する手法です。従来の生検方法に比べ、患者への負担が少ないため、近年注目を集めています。この手法の中でも特に注目されているのが、循環腫瘍細胞の解析です。
乳がんや前立腺がんの術後再発を予測する際に有用であることが確認されていますが、細胞単離技術にはまだ課題が残っています。
Ghost Cytometry技術の導入
シンクサイトが開発したGhost Cytometry技術は、高速かつ高精度にCTCを単離することが可能です。この技術を用いて得られた細胞は、次世代シーケンサーで解析され、ゲノム異常の診断に繋がります。このプロセスを通じて、より個別化された治療選択が可能となることを狙っています。
具体的には、精度が高い分子プロファイリングが実現し、最適な治療法の選定に貢献します。これによって、患者の予後が改善されるだけでなく、創薬や治療抵抗性に関する研究開発が加速されることが期待されています。
先端技術の融合
シンクサイトは、先端技術の融合による新たな治療・診断プラットフォームの開発を推進しています。これにより、医療分野における革新をもたらすことを目指しています。先進的なイメージング技術、機械学習、マイクロ流体といった異業種技術を組み合わせることで、新しい医療の形を模索しています。
まとめ
2019年に経済産業省からJ-Startupに認定されたシンクサイトは、今後もライフサイエンスと医療の発展を目指し、新たな技術革新を進めていく意欲を示しています。しっかりとした技術基盤のもと、治療や診断における患者のQOL向上へ向けた取り組みが期待される中、私たちもその進展を注視していきたいと思います。
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