京都リサーチパークに新棟建設!ウェットラボ中心のレンタルラボが誕生
大阪ガス都市開発株式会社は、京都リサーチパーク株式会社が運営する京都リサーチパーク地区(KRP地区)に、2027年竣工を目指した新棟建設を決定しました。
この計画により、KRP地区には、既設のレンタルラボ31,000㎡に加え、新たにウェットラボを中心とした2,700㎡規模のレンタルラボが誕生します。
KRP地区は、1989年の東地区竣工以来、順次西地区の開発が進められてきました。現在では18棟の建物が立ち並び、新事業・研究開発などのイノベーションに向けた挑戦を行う場として、オフィスや実験研究施設が集積しています。
2024年には510組織、6,000人が活動する都市型リサーチパークに成長し、大学発スタートアップや国内外の事業会社などが研究開発拠点を構え、1,750人の研究者がKRP地区で研究を行っています。
今回の新棟建設は、地区内の既設建物を解体し、レンタルラボを備える新棟を建設する計画です。4月9日発表のKRP6号館1階のコンバージョンに続き、京都で不足していると言われているレンタルラボを新規供給します。
KRP地区内の新築ラボ棟としては、2005年竣工の7号館以来であり、既設建物の建替え計画は35年の歴史の中で初の取り組みとなります。
増加傾向であるスタートアップ事業者を含む幅広い実験研究施設の需要に対応するため、区画の最小分割を100㎡以内、1フロア以上でも賃貸可能な柔軟なプランとしました。実験用排気装置が設置可能なウェットラボと実験用排気を必要としない用途向けドライラボを整備します。
また、スタートアップ事業者の事業成長の一助として、ハードの整備とともに制度面での支援施策の検討も進めています。
大阪ガス都市開発と京都リサーチパークは、今後もレンタルラボ・オフィスの開発を進めることでKRP地区を発展させるとともに、産学公の多様なコミュニティからなる交流機会を創るイノベーション創発活動を通じ、京都からの新ビジネス・新産業の創出に貢献していきます。
新棟の施設概要
計画名称: (仮称)スタジオD棟建替え計画
所在地: 京都市下京区中堂寺粟田町93番地
アクセス: JR嵯峨野線「丹波口」駅 西へ徒歩8分
賃貸面積: 合計約2,700㎡
用途: レンタルラボ(一部機械室)
建物階数: 地上7階建て
着工: 2025年10月(予定)
竣工: 2027年7月(予定)
京都リサーチパークのレンタルラボについて
KRP地区では、京都市内で供給されるレンタルラボの約7割以上を提供しています。中小事業者も利用しやすい小区画(約35㎡)から1,000㎡超の区画まで、さまざまな規模のラボスペースをご用意し、企業の事業計画や成長に合わせた拡張・縮小にも柔軟に対応しています。
また、吹田市・摂津市に立地する北大阪健康医療都市(通称、健都)では、日本最大級のシェアラボ「ターンキーラボ健都」を運営し、個人の研究者や事業会社の新規事業立ち上げ期などにご利用いただいています。
まとめ
今回の新棟建設は、KRP地区が持つ研究開発環境をさらに強化し、スタートアップ企業を含む幅広い研究者や事業者にとって魅力的な拠点となることが期待されます。
大阪ガス都市開発と京都リサーチパークは、今後も連携し、KRP地区の発展に貢献していく予定です。