新たな人材サービス『シーズパス』で助産師不足解消へ挑む
株式会社ジョサンシーズ(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:渡邊愛子)が、2024年12月13日(金)より新たに提供する人材サービス『シーズパス』に注目が集まっています。このサービスは、現在も臨床現場を離れている約6万人の潜在助産師の再雇用を目指すもので、産院や医療機関が抱える人手不足の課題に新たな解決策を提供します。
サービス提供の背景
日本では、助産師を含む看護職の離職率が11.6%と高く、特に東京都内ではその数字が14.6%に達しています。このような状況でも、少子化によりお産の件数が減少している一方で、産後ケアや不妊治療に対する需要が増加しています。さらに、2025年以降は高齢化が進行し、助産師の必要性が高まっていくことが予測されています。しかし、復職の機会が限られているため、多くの潜在助産師が現場に戻れずにいます。
このような背景から誕生した『シーズパス』は、助産師の復職をサポートするだけでなく、医療機関との効率的なマッチングを実現することも目的としています。少子高齢化が進む今こそ、医療現場に持続可能な人材供給をできる仕組みが求められているのです。
『シーズパス』のサービス概要
『シーズパス』は、スポット勤務とお試し勤務を柔軟に組み合わせることが可能なオンラインプラットフォームで、助産師と医療機関がそれぞれのニーズに合った働き方を選べる仕組みを提供します。このサービスにより、助産師はまずお試し勤務を行い、自身のライフスタイルや働き方に合った施設との相性を確認することができます。繁忙期や急な人手不足の際には、臨時のヘルプを依頼することも可能で、産院側にとっても大きな利点となります。
さらに、助産師の経験やスキルを可視化し、双方の声を反映することで、マッチング精度を高めています。これにより、最適な人材を効率よく確保できるのです。特に注目すべきは、育児や転勤で臨床を離れた助産師を対象にした「カムバック助産師制度」です。この制度を通じて、助産師が安心して復帰でき、スムーズに受け入れられる環境を整える仕組みを構築しています。
提携産院とその役割
『シーズパス』のサービス提供にあたり、提携する産院にはカムバック助産師制度を導入し、共に新しい枠組みを作り上げるパートナーとして参画しています。代官山バースクリニックは、次世代型の分娩施設としてのサービスを提供しています。また、東峯婦人クリニックは、不妊治療を始めとする広範な診療を行い、女性の健康を支える役割を担っています。これらの産院と共に、助産師の新しい働き方を進化させ、より良い未来を切り開いていくことが期待されています。
CEO 渡邊愛子の思い
ジョサンシーズの代表取締役CEOである渡邊愛子氏は、「このサービスは、自らの体験や多くの助産師の声から構想されました。臨床を離れた助産師が働きやすい環境を整えることで、医療現場に必要な人材を供給していきたい」と述べています。彼女の思いを背景に、サービス開発が進められたのです。
ジョサンシーズのこれから
ジョサンシーズは、約6万人の潜在助産師の新たな活躍の場を提供することを目指し、妊娠から育児までのトータルサポートを行っています。今後も、助産師が生き生きと働ける環境を整え、豊かな妊娠・子育て体験を実現するために努力していくことでしょう。医療現場の人手不足解消に向けて、『シーズパス』はその一翼を担うことになると期待されています。