Adecco GroupとSalesforceが新会社を設立
2025年3月27日、スイス・チューリッヒ及び米国・サンフランシスコにて、Adecco GroupとSalesforceが共同で新しい会社の設立を発表しました。この新会社は、企業が人間とAIエージェントを統合したワークフォースの構築をサポートし、戦略的なパートナーシップに基づく革新的なソリューションを提供します。
新会社の主な目的は、企業の経営層が従業員とAIエージェントに関して効率よく計画、配置、管理するための支援を行うことです。これにより、企業は自社のデータやAdecco Groupの労働に関する知識、Salesforceのデジタル労働プラットフォーム「Agentforce」を最大限に活用して、人財とAIエージェントが共存する環境を実現可能にします。
小売りの本質を掘り下げる
Adecco GroupのCEO、デニ・マシュエル氏は新会社設立の背景について、「我々の目指すところは、人間の可能性をAIと共に引き出し、確実性を持たせることです」と述べています。未来の働き方を考慮した時、AIの導入は避けて通れないテーマであり、人間とAIエージェントとの協力を進めるための明確なフレームワークが求められています。新会社は、企業がどのようにワークフォースを計画し、実際の業務をどう配分すれば良いかを考える手助けをします。
様々な機能が統合される
新会社では、企業が普段使用するツールにシームレスに統合された幅広い機能を提供する予定です。具体的には、SalesforceのSlackなどを通じてAIエージェントを利用できるようにし、以下のような価値を提供します:
1.
認知(Awareness): 経営層はデータに基づいて人間とAIエージェントの配置を判断できるようサポート。
2.
シミュレーション(Simulation): 需要急増、M&Aの統合等、多様な環境条件の下での人材配置を大規模にシミュレーション。
3.
推奨(Recommendation): 業務効率化やROIを考慮した意思決定の自動化、またリアルタイムでのリソース配置に関する提案を行います。
4.
管理(Oversight): パートナーを介して、AIと人間の統合的なマネジメントを実現。
これらの機能を駆使することで、企業はワークフォースに対する戦略的な意思決定を迅速に行い、時代のニーズに応じた柔軟かつ効果的な人材管理を実現することが期待されています。
効率的なエージェント開発を加速
新会社では、Agentforceプラットフォーム上でAIエージェントを構築し、それらを「AgentExchange」で利用可能とします。AgentExchangeは信頼性の高いマーケットプレイスであり、企業は必要なAIエージェントを迅速に見つけ、試用し、購入することができます。
Salesforceのグローバルビジネス開発およびパートナーシップのEVPであるBrian Landsman氏は、「AgentExchangeを通じて、パートナーがエージェント型AIコンポーネントを構築し、収益化できるよう支援しています」と語ります。この共同設立を通じ、企業は新たに進化したデジタル労働市場を体現することを目指しています。
新会社の詳細は今後数ヵ月以内に公式な発表が行われる予定です。
Adecco Groupの真髄
Adecco Groupは、世界60の国と地域で人材サービスのリーダーとして活動しており、持続可能なキャリア形成を支援し、企業のデジタルエンジニアリングソリューションを提供しています。さらなるレジリエンスの強化を目指し、インクルーシブな企業文化を推進しています。株式番号はCH0012138605、スイス・チューリッヒに本社を構え、SIXに上場しています。
今後の展開に期待が寄せられる新会社。AIと人間の協力による新しい働き方の未来に注目が集まります。