子ども向け金融教育の新たな形
宮城県利府町のテーマパーク「カンドゥー新利府」で、子どもたちが楽しみながら金融リテラシーを学べる新アクティビティ「投資体験ゲーム」が2025年9月8日から始まります。この取り組みは、株式会社マーキュリーが企画・運営し、協力するイオン銀行と共に実施されるもので、株式投資を模したカードゲーム形式で、子どもたちに投資のリスクとリターンを体験させることを目的としています。
投資体験ゲームのテーマ
この「投資体験ゲーム」は、子どもが3歳から15歳まで参加できる設計で、参加者はゲームを通じて金融の基本概念を学ぶことができます。1ターンを1年とし、3ターンの中で株式投資の方針を考え、資産形成の重要性を理解する仕組みです。このゲームの特長は、指導者である銀行員が詐欺防止の知識を教えるシナリオを通し、危険を回避するスキルを磨くことにあります。
多様な学びの要素
参加者は、ゲームを通じて得た施設内通貨「カッチン」を報酬として受け取ります。この通貨は、カンドゥー内で様々な体験に利用できます。つまり、楽しい活動が次の行動に結びつくような設計がなされています。さらに、定期預金に関する学びも組み込まれており、金融商品を知る良い機会となるでしょう。
背景と必要性
近年、日本では急速な高齢化が進むと共に、個々の将来に備えた資産形成の重要性が高まっています。しかし、特に小学生の段階での金融リテラシーを育む機会は限られています。最近の調査によると、SNSやインターネット広告を通じた投資詐欺の話も多く、未成年者が被害に遭うケースも増えているため、教育が必要不可欠とされています。そんな中で、マーキュリーは次世代を担う子どもたちに、安全で適切な知識を身につけさせることを見据えた取り組みです。
今後の展望
マーキュリーは、今回の「投資体験ゲーム」に留まらず、さらなる金融教育の場を創出する考えです。金融だけでなく、防災教育や食育などにも焦点を当て、子どもたちが総合的に社会を学べるようなプログラムを提供していく方針です。これにより、若い世代がより良い未来を築けるような力を養うことに寄与していくでしょう。
カンドゥー新利府について
「カンドゥー新利府」は、子どもたちが様々な職業を体験できるテーマパークであり、「投資体験ゲーム」を通じて新たな学びの場を提供します。18種類以上の職業にチャレンジでき、楽しみながら社会の動きやお金の流れを学ぶことができる貴重な施設です。子どもたちが未来に向けての一歩を踏み出すための実践的な経験を集めた場所と言えるでしょう。
「投資体験ゲーム」を通じて、今後の金融リテラシー向上に期待が寄せられます。子どもたちが安全に知識を身につけ、未来を担える人材になるための第一歩になることを願っています。