Keychainが投入する新たなコンサルティングサービス
近年、企業のデジタル化が進み、セキュリティとデータの信頼性がますます重要視されています。そんな中、合同会社Keychainは、新しいコンサルティングサービスを開始しました。このサービスは、分散型アイデンティティ(DID)とデジタル証明書(Verifiable Credential、VC)に特化し、経営者や新規事業担当者、SIerなど、幅広い業種の方々に向けて提案されています。
Keychainは「デジタル社会実現のための技術提供」を掲げ、特にゼロトラストフレームワークを通じて安全で信頼性の高いデジタルエコシステムの構築を目指します。その第一歩が、このコンサルティングサービスです。
サービス内容
新たなコンサルティングサービスには、主に二つのセクションがあります。
1.
ビジネス分析・新規事業コンサルティング
専門家チームが企業の現状を詳細に分析し、DIDやVCを活用した新規事業の展開を支援します。ビジネスモデルの構築や実施計画の策定、さらには実行に至るまで、一貫したサポートを提供。
2.
エンジニア向けDXコンサルティングサービス
Keychain Coreを利用し、エンジニアを対象に新規事業アプリの構築方法を指導します。専門スタッフが導入から利用までを支援し、技術的なアプローチをサポートします。
サービスの背景と目的
デジタル化が進行する企業にとって、セキュリティを強化しつつ生産性を向上させることは喫緊の課題です。そのため、日本でも近年、Trusted WebやWeb3といった新しいコンセプトが注目されています。Trusted Webは、インターネット上でのデータの信頼性を確保し、データ改ざんリスクを軽減。これにより、データを検証するコストが削減され、生産性がアップします。
Web3の魅力は、ブロックチェーン技術を駆使し、企業自身がデータの管理を行えるようになる点です。デジタル証明書を使用すれば、従来の紙ベースの手続きが不要となるため、業務はよりスムーズになります。
DIDとVCのメリット
DIDは、分散型のアイデンティティを提供し、個人や企業が自身のデータをコントロールできる環境を実現します。これに対してVCは、情報の発行や受領をデジタル化し、改ざんを防ぐための強力な手段です。
現状、Webの運営は多くのデータを仲介するサーバーやクラウドへの依存が色濃く、データ認証が課題となっています。Keychainはこの問題を解決するため、DIDやVCをフル活用しデータの送受信全てにおける認証と検証を実現しています。
既存の実績
Keychainは2016年からDIDおよびVCに関する技術開発を始め、数々の実績を挙げています。その中でも、金融分野ではJCB社との協力によりマイクロペイメント決済システムを開発し、医療ヘルスケア分野ではシミック社と連携したデジタル臨床試験インフラの構築があります。
これらの豊富な経験をもとに、Keychainは専門家チームを編成し、あらゆる企業のデジタルトランスフォーメーションを包括的に支援しています。
会社情報
この新たなサービスは、多くの企業が今後抱えるであろうデジタル化の課題に対する強力な解決策となるでしょう。デジタル時代におけるセキュリティの確保と同時に、業務の効率化を図りたい企業にとって、Keychainのサービスは不可欠な存在になる予感がします。