カリラボがMakuakeで罠シェアリングのプロジェクトを発表
罠シェアリングを展開するスタートアップ企業、カリラボがクラウドファンディングサービスMakuakeにおいて新たなプロジェクトをスタートさせ、その結果、目標金額を初日にして達成しました。このプロジェクトの詳細や今後の活動について見ていきましょう。
Makuakeでの特別サービスの提供
カリラボでは、Makuakeを通じて、いくつかの特別価格でサービスを提供しています。具体的には、シーズン会費6,000円で利用できる「ワナウォッチング」のWeb会員サービスや、60,000円で体験イベントも含まれる正会員サービスが販売されています。また、Makuake限定メニューとして、特製ジビエセットを10,000円で提供。さらに、地域の特産品として「横瀬の和紅茶」を1,100円で販売し、町の活性化に寄与しています。
プロジェクトが注目される中での動き
関東圏を中心に申し込みが殺到し、開始から22時間で目標金額を突破したこのプロジェクトは、2021年1月23日まで継続される予定です。この成功は、狩猟に対する関心の高まりや、地域課題の解決に向けたニーズの裏返しとも言えるでしょう。
今後の活動とコンセプト
2019年11月からはオンラインサービスの提供を開始し、正会員向けのリアルイベントも行う予定です。ワナウォッチングサービスは、ネットワーク機能付きトレイルカメラやセンサーを使い、24時間体制で罠の状態を監視。メールによるリアルタイムの連絡が可能で、一部カメラでは動画の撮影も行い、動物の動向をしっかり把握します。現在、カリラボは12台のトレイルカメラを設置しており、データ収集を進めています。
体験イベントの実施
年内には多彩な体験イベントを企画し、罠の設置見学やジビエ料理の試食会、鹿笛体験会を予定。正会員はすでに参加登録を行っており、今後の活動に対する期待が高まっています。
ワナシェアリング事業の意義
「ワナシェア」とは、少額の出資を募り、共同で罠を購入して設置する取り組みです。これにより地域の獣害を軽減することができます。罠の動作状況はIoT技術を使って報告され、SNSでの情報共有が可能です。このサービスは、農家や地域住民にとって負担を軽減しつつ、獣害を防止する効果をもたらします。また、狩猟に興味がある方々やフィールドワークを希望する学生にとっても、貴重な体験を提供する機会となるでしょう。
企業の背景と目的
カリラボは「日本の狩猟をつくる、繋げる」というコンセプトのもと、2019年に設立されました。狩猟に関心がある人々と、野生動物の被害に悩む地域をつなぐことを目指しています。設立以来、狩猟を行う初心者を支援するサービスを展開し、全国各地で活動しています。
会社概要
- - 設立日:2019年10月1日
- - 本社:埼玉県秩父郡横瀬町芦ケ久保1313-2
- - 資本金:100万円
- - 代表者:吉田 隼介
今後の活動が期待されるカリラボ、新たな狩猟支援の形を提案するその姿勢に、多くの人々が注目しています。