2025年度「GOOD FACTORY賞」の受賞企業が決定
一般社団法人日本能率協会(JMA)は、2025年度の優良工場表彰制度「GOOD FACTORY賞」の受賞企業を発表しました。本賞は、日本及びアジア地域の製造業における生産性や品質の向上を評価するもので、今年度は花王、東芝産業機器アジア社、BASFジャパン、パナソニックホールディングス、フジテックの5社が選ばれました。
「GOOD FACTORY賞」とは
「GOOD FACTORY賞」は、2011年に創設された制度で、各工場の生産現場における総合的な改善活動や従業員意識の改革、社会的貢献活動にスポットを当てています。地域や従業員との結びつきを強化し、他社の模範となるような優れた製造プロセスの実現を目的としています。応募の際は、書類審査および現地審査を経て受賞企業が決定します。
受賞企業紹介
1. 花王株式会社 川崎工場
- - 受賞部門: ものづくりプロセス革新賞
- - 受賞テーマ: 高品質・高効率・低環境負荷の工場の実現
花王川崎工場は、1962年創設以来、家庭用品の基幹工場として重要な役割を果たしてきました。市場のニーズに応じた生産工程の構築や、資源の効率利用に向けた取り組みが評価されました。
2. 東芝産業機器アジア社
- - 受賞部門: ファクトリーマネジメント賞
- - 受賞テーマ: 常に改善&常に前進
ローカル社員の主体性を重視し、品質向上や生産効率の改善に取り組んでいます。特に「ローカルファースト」を推進し、地域の人材を活かしたマネジメント手法が評価されました。
3. BASFジャパン株式会社 六呂見事業所
- - 受賞部門: ファクトリーマネジメント賞
- - 受賞テーマ: 改善プロジェクトと人材育成への取り組み
環境基準を満たしつつ、全員参加型の改善文化が確立されたことが評価され、競争力の強化に繋がりました。
4. パナソニックホールディングス株式会社
- - 受賞部門: ファクトリーマネジメント賞
- - 受賞テーマ: お客様視点のOPEX活動
現地の人材を最前線に立て、徹底したコスト管理と顧客満足度向上を実現しました。
5. フジテック株式会社 ビッグステップ製作所
- - 受賞部門: ファクトリーマネジメント賞
- - 受賞テーマ: 変えてはならないものを大切に
「不易流行」の理念のもと、能動的な改革を推進し、優れた安全管理体制と品質管理が評価されました。
今後の展望
次回の「GOOD FACTORY賞」の応募は2025年1月から開始し、2026年3月に受賞講演会が予定されています。受賞企業の取り組みは、他の企業にとっても模範となることが期待されます。製造業の革新に向けて、これからも多くの企業がチャレンジし続けることが望まれています。