株式会社モリトーがタイに現地法人を設立
愛知県一宮市に本社を構える株式会社モリトーは、2024年8月よりタイに現地法人「THAI MORITOH CORPORATION CO.,LTD」を設立し、運営を開始することが発表されました。介護用機器の製造、販売、レンタルを手掛ける同社にとって、この新たな展開はASEAN地域でのビジネス成長を図る重要なステップとなります。
設立の背景と目的
株式会社モリトーは、ASEAN地域における介護リフトと免荷リフトの販売を見据え、これまでリサーチを行ってきました。これに加え、タイ国内における介護機器の需要を踏まえ、現地の個人株主と共同出資による事業契約を結び、合弁事業としてTHAI MORITOH CORPORATION CO.,LTDが誕生しました。これにより、高齢化社会への対応を一層推進すると共に、地域に根ざした活動を展開していくという意気込みが示されています。
タイでは現在、急速な高齢化が進行中であり、2022年には人口の14%以上が65歳を超える「高齢社会」となりました。さらに2040年には、日本と同等の「超高齢社会」に突入すると予測されています。このことから、同社の介護機器に対する需要が高まることが期待されています。
新会社の概要と代表者
新たに設立されたTHAI MORITOH CORPORATION CO.,LTDの代表取締役社長には、株式会社モリトーの専務取締役である森島亜美氏が就任しました。新会社は、医療と介護機器の販売、開発、製造、メンテナンス業務を行い、介護機器の普及に向けた取り組みを強化していく方針です。
高齢化社会のニーズに応える
国連のデータによると、タイにおける65歳以上の人口割合は1990年の4.3%から、2023年には16%に増加し、2050年には31.6%に達する見込みです。要介護高齢者が増える中、介護のニーズも拡大しており、株式会社モリトーはそのニーズに応えるべく、企業理念である「安・楽・満」を基にして、高品質なサービスを提供していくとしています。
同社は「安心と楽と満足を提供し、全ての人々と共に安らぎと楽しみを満喫する」という理念の下、製品を通じて世界中の人々の生活を豊かにすることに取り組んでいます。今後も高齢者だけでなく、介護を必要としている全ての方が、尊厳を持って生活できるよう、しっかりサポートしていくことを約束しています。
会社概要