テックファーム、XRグラスを活用した倉庫ピッキング業務改善
テックファーム株式会社が、株式会社NTTコノキューおよび株式会社ディーエムエスと協力して実施した倉庫ピッキング業務の効率化が、最新のXRグラス「MiRZA」を利用したPoC(概念実証)により、作業効率が最大11%改善されました。この取り組みは、物流現場におけるコスト削減と生産性向上に寄与し、テクノロジーがもたらす変革の可能性を示しています。
課題と背景
物流倉庫におけるピッキング作業は、出荷プロセスの中核をなす重要な業務ですが、熟練度に依存しがちなため、作業者の経験や集中力に大きく影響されます。さらに、業界全体が人材不足や人件費の高騰という共通の課題に直面しています。このような問題の解決が急務とされる中で、非熟練者でも作業効率を向上させるための革新的な技術が求められていました。
テックファームが提供するXRグラスを活用したアプローチは、現場での作業効率化の一助となることが期待されています。
MiRZAの特長
NTTコノキューによって開発されたXRグラス「MiRZA」は、軽量で装着しやすく、疲れにくいデザインが特徴です。約125gという軽さで、一般的なメガネに近い形状を持っています。また、無線接続されたスマートフォンを通じて、ハンドジェスチャーによるコンテンツ操作が可能です。これにより、作業者は物品の選別や棚位置の案内、誤出荷の防止といった機能を実現できます。
PoCの概要と実証結果
今回のPoCでは、テックファームがアプリケーションとバックエンドシステムの開発を担当し、運用の効率化を実現しました。具体的には、ピッキングリストの読み込みから棚位置の案内、保管場所の表示、誤ピッキングの検知、作業記録の管理までを一貫してサポートしました。このプロセスによって、非熟練者の作業効率が最大11%向上することが確認されました。
この取り組みは、DMS社の実証環境および作業員の協力のもとで実施され、実際の倉庫内での実用性が検証されました。
混雑する現場での取り組み
テックファームは今回のPoCを通じて得られたデータや知見を、さらなる運用の改善に生かします。また、物流だけでなく製造業や検品業務など、幅広い分野でのXR技術の展開を目指しています。今後はパートナー企業との連携を強化し、現場作業の効率化、品質向上、人材不足問題の解消に向けたソフトウェア開発を推進します。
テックファームの未来
テックファームグループは、1998年の創業以来、ICT技術を活用してさまざまな産業の変革を先導してきました。モバイルインターネットサービスやデジタルトランスフォーメーションの推進においても、多くの成功を収めています。最近では、3D/XR技術やAI、メタバースの活用に注力し、新しいビジネスモデルの構築を目指しています。
テックファームが展開する技術は、現代の物流や生産現場において欠かせないものとなりつつあり、今後の成長が非常に期待されています。テックファームの今後の技術開発や市場拡大に注目が集まります。
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企業情報
- - 会社名: テックファーム株式会社
- - 所在地: 東京都新宿区西新宿3丁目20番2号東京オペラシティタワー23F
- - 代表者: 代表取締役社長 千原信悟
- - 設立: 2015年
- - 資本金: 100百万円(2025年6月末現在)
- - URL: https://www.techfirm.co.jp/