ナチュラルな笑顔を生む「サリー」の力
「エシカリージャパン合同会社」は、インドの伝統衣装「サリー」を用いて、女性たちに笑顔を届けることを目指しています。特に、サリーは南アジアの民族衣装で、その歴史は数千年にわたります。現在でも多くの女性に愛用されているこの衣装ですが、ファストファッションの影響で大規模な廃棄が問題視されています。
サリーの美しさと役割
サリーは5メートル程の布を巻きつけて着用するスタイルが特徴です。その色彩は非常に豊かで、多様なデザインが存在します。しかし、近年は環境問題が顕在化し、廃棄物の増加や資源の浪費が大きな課題となっています。サリーの魅力を保持しつつ、持続可能な形で利用する新たなアプローチが求められています。
「I was a Sari」が生む革新
「I was a Sari」は、インド・ムンバイの「2nd Innings Handicraft社」によって設立されたプロジェクトで、サリーをアップサイクルして新しい製品を生み出す取組みです。これは、古着として市場に出回る美しい布や使われなくなったサリーを再利用することで環境負荷を軽減する試みです。
このプロジェクトの大きな特徴は、作業を行う職人たちが主にスラムに住む女性たちであることです。彼女たちは、一つ一つ手作業で生地を新しい価値に変えることで、地域社会における雇用機会を生み出しています。これまでに約250名がこのプロジェクトに関わり、労働時間は28万時間に及ぶとされています。
女性の雇用とその影響
このプロジェクトは、ただのシングルプロダクトの販売にとどまりません。サリー生地を用いた製品の製作によって、女性たちに正当な対価を支払い、経済的な自立を促しています。給与が得られることで、生活が安定し、子どもの教育や医療に必要な費用も捻出できるようになります。このように、当たり前のように思える生き方を支援することが、現代において重要な使命です。
「2nd Innings Handicraft社」の評価
「I was a Sari」を運営する企業は、2024年3月にB corp認証を受け、持続可能なファッションの先駆者としての地位を確立しました。また、「グリーンカーペット・ファッション・アワード」や「サーキュラー・デザイン・チャレンジ賞」など、多くの国際的評価を受けるなど、サステナブルな取り組みで認知度を高めています。
日本チームの感謝の声
「I was a Sari」の日本マネージャー三宅麻里子は、このブランドのポップアップイベントを多くの人々に紹介してきました。「インドの女性たちのエネルギーが伝わる商品を日本に広めたい」と彼女は情熱を持っています。その姿勢は、多くの人々に感動を与え、「かわいい」と思わせる商品を生み出す原動力となっています。
未来を目指して
エシカリージャパンは、サリーという伝統衣装を通じて、日本とインドの女性たちがともに笑顔で人生を楽しむ未来を築くことに力を入れています。全国の女性たちに「I was a Sari」のプロダクトを届けたいと考えており、協力や提案を歓迎しています。
エシカリージャパンの公式ウェブサイトやインスタグラムで最新情報をチェックし、サステナブルなファッションのプロジェクトに参加してみませんか。ここから新たな未来が始まります。