KAWAÌINEが世界市場へ挑戦
茨城県の食品加工会社、東京バルが展開するアップサイクル&プラントベース食品ブランド「KAWAÌINE」が、ニューヨークを拠点とする世界的なアクセラレーター「ERA」のプログラムに採択されました。本プログラムは、茨城県内の企業がグローバル市場での展開を目指すサポートを提供するものです。
社会課題に取り組む東京バルの背景
東京バルは、食品の大量廃棄や環境への影響、食の安全性に関する課題に向き合っています。「日本の素材の魅力を世界へ発信する」を理念に、栄養と美味しさを兼ね備えた食アイテムの提供に努めています。この取り組みにより、子どもから大人まで、幅広い層に支持されているのです。
店舗は茨城県つくば市に位置する「新素材加工開発LAB」にあります。この場所から、農産物の皮や葉っぱなど、通常は廃棄されてしまう部分を活用した商品開発が進められています。これらの素材を用いることで、従来の食品とはひと味違った、新しい感覚の食の提案を行なっています。
グローバル市場への道
ERAが提供するアクセラレーションプログラムには、500人以上の専門家や投資家が参加しており、企業の海外展開を支援するためのメンタリングやワークショップが行われます。東京バルは、茨城県の期待を背に、このプログラムに参画します。2025年11月には、現地ニューヨークで専門メンターとの1on1ミーティングやピッチイベントに参加し、海外での資金調達や販売展開を目指します。
アップサイクルの思想
KAWAÌINEが注目を集める理由は、アップサイクルの理念に基づいているからです。株式会社東京バルのCo-founderである筒井玲子氏は、ダウン症をもって生まれた娘のために栄養価の高い食事を提供すると同時に、廃棄物を減らす工夫もしたいという思いからこのブランドを立ち上げました。彼女は、お野菜の皮や葉っぱなどを利用した商品を作り、娘に美味しく食べさせることに情熱を注いでいます。
現在、アップサイクル食品は環境配慮型の選択肢として注目を浴びており、KAWAÌINEはその先駆者としての位置を確立しつつあります。こうした新しい取り組みが、サステナブルな未来を実現していく鍵となるでしょう。
今後の展望
KAWAÌINEは今後も、体験を通じた新しい食のスタイルを提案し、広がりを持たせていくことを目指します。グローバル市場での挑戦から得た知見をもとに、より多くの人々に美味しく、健康的な食を提供することが期待されています。東京バルは、引き続き「食を通じて豊かな社会の創造」に貢献し続けるでしょう。
最新情報は公式ウェブサイトやSNSを通じて発信し、消費者との関係を強化していきます。日本国内から世界へ飛躍を遂げるKAWAÌINEの今後の展開に、ぜひご注目ください。