2025年の中古マンション価格上昇率ランキング、城西エリアが注目される理由とは

2025年の中古マンション価格上昇率ランキング

最近発表された、マンションリサーチ株式会社の調査によると、東京23区の中古マンション価格が不動の上昇を続けている中、特に注目を集めているのが城西エリアです。東京都全体の中古マンション価格は、過去9年間で66.6%も上昇しましたが、城西エリアとして知られる渋谷区、新宿区、中野区、世田谷区、杉並区、練馬区もその流れに便乗しています。

城西エリアの概要と特徴

城西エリアは、都心へのアクセスが良好でありながらも落ち着いた住宅環境を保持している地域です。このエリアは、再開発の進展や生活利便性の向上、実需層の厚みが評価されることで、資産価値と居住性の両面から注目を集めています。特に近年は、都市再生プロジェクトや新たな商業施設の開発が進んでいることから、価格の底堅さが際立っています。

最新のマンションナビのデータによると、2025年の9月時点では渋谷区が過去9年間で約98%の上昇率を記録し、東京23区中で第4位にランクインしています。そして新宿区も第6位で、依然として高い価格上昇率を保っています。また、世田谷区、中野区、杉並区、練馬区も安定した価格推移を見せています。

調査背景と目的

この調査は東京都23区の中古マンション市場における価格の動向を把握することを目的として実施されました。調査データは、マンションナビが保有する全国14万3,000棟のデータをもとに、2016年から2025年までの価格推移を比較したものです。具体的な数値やグラフがふんだんに使われており、エリア差を理解する上での貴重な資料となっています。

価格推移の分析

2025年9月時点での東京23区の中古マンションの平均売買平米単価は約112万円で、9年前の68万円と比較して約65%の上昇を見せています。このような傾向は特に城西エリアで顕著であり、城西6区の平均平米単価は111.3万円で、東京都全体（107万円）を上回っています。

表1には、各区の平均売買平米単価とその上昇率が示されています。例えば、渋谷区の平均は186万円、新宿区は128万円となっています。特に渋谷区は新南口や桜丘町を中心とした再開発により、需要が急増しています。また新宿も歌舞伎町の整備が進められているため、それに伴い需給が高まり、価格上昇を支えていると考えられます。