HOSPO最新情報
2025-12-10 12:02:51

北海道スペースポートの最新活動報告と今後の展望

北海道スペースポートの最新活動報告と今後の展望



北海道広尾郡大樹町に位置する民間商業宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」を運営するSPACE COTAN株式会社は、2025年12月に向けた進捗報告を行いました。この宇宙港は、商業宇宙活動の活性化を目指し、ロケットの高頻度打上げに必要な基盤技術の研究・課題解決に取り組んでいます。2025年1月には宇宙戦略基金の技術開発テーマに採択され、現在も歩みを続けています。

2025年度第2四半期の進捗報告会の開催



11月20日、大樹町経済センターで開催された四半期進捗報告会には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)をはじめとする多くの関係者が出席しました。この会議では、SPACE COTANの研究代表者及び各プロジェクトマネージャーが、HOSPOに関するシステムの進行状況や、定められた要件に基づくサブシステムの検討結果を共有しました。出席者からは、HOSPOの運用や技術的な課題についての活発な議論がありました。

今後は設計や部品調達の段階へと移行し、着実にロケット打上げの実現に向けた準備が進められます。

新たな気象環境予測技術の観測フェーズ開始



SPACE COTANでは、気象に関するデータ収集を強化するための取り組みとして、大樹町内に風況観測用の鉄塔を設置しました。この鉄塔は、約30メートルの高さで、風向や風速、風の乱れなどを測定するための装置が取り付けられています。得られたデータは気象環境予測技術の向上に役立てられます。

連携機関との合宿活動



SPACE COTANは、株式会社岩谷技研やNECネッツエスアイと共に、共通無線システムの仕様化に向けた合同合宿を行いました。合宿では、ロケット打上げの際に必要とされる運用プロセスを精査し、仕様を定義しました。この成果は、今後の各連携機関における運用改善に寄与することでしょう。

日米宇宙産業ラウンドテーブルへの参加



10月27日の東京で開催された日米宇宙産業ラウンドテーブルには、小田切義憲社長が参加し、HOSPOの整備状況や未来の展望について発表しました。特にフロリダ州の宇宙産業との連携を強化することに重きを置いており、今後の人材交流や共同プロジェクトが期待されます。

宇宙戦略基金事業の公式ランディングページ公開



SPACE COTANは、この度宇宙戦略基金に関連する取り組みを紹介するためのランディングページを開設しました。LPでは、たくさんの技術開発内容や現在進行中のプロジェクトに関する最新情報が紹介されており、一般の方々に向けた情報発信も行っています。

宇宙戦略基金事業のLPはこちらです。

北海道スペースポート(HOSPO)の特徴



HOSPOは、2021年に本格的な運営を開始した商業宇宙港で、大樹町はその地理的条件から理想的な打上げ場として発展してきました。この地域は、「宇宙版シリコンバレー」の形成を目指し、宇宙産業の集積を推進しています。ロケットの高頻度打上げを実現するためのさまざまな施設整備も計画されており、近い将来には国内外の多くの宇宙事業者が利用する宇宙港としての地位を確立することが期待されています。

さらに、2024年には国際的な宇宙港協力に関する覚書(MOU)の締結も予定されており、将来的にはより広範な国際協力を通じて宇宙産業の発展に寄与することを目指しています。HOSPOにとって多くの挑戦が待ち受けていますが、未来への道筋を確かなものとしている姿勢が感じられます。


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会社情報

会社名
SPACE COTAN株式会社
住所
北海道広尾郡大樹町西本通98 3階
電話番号

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