家族で楽しむ赤ちゃんの成長を描いた新しい絵本
2024年9月2日、株式会社ポプラ社から新たに発売される絵本『おなかのあかちゃん、もういいか~い?』は、妊娠・出産というテーマをユニークに描いた一冊です。近年、妊娠や出産については多くの情報がありますが、科学的かつ教育的な内容が多く、親子で楽しく学べる作品は少ないのが実情です。この絵本は、そんなニーズに応えるために作られました。
内容の魅力
本書は、ママのおなかに宿った赤ちゃんがどのように成長していくのかを描写しており、フラップ仕掛けを通してお子さんも楽しく理解できます。最初は「おこめ」サイズの小さな赤ちゃんが、次第に大きくなっていき、スイカサイズとなって誕生するまでの過程を描いています。この成長過程は、シンプルながら親子の心に響く内容となっています。
また、季節ごとの可愛いキャラクターたちが赤ちゃんの成長に寄り添い、家族の温かい気持ちが表現されています。例えば、赤ちゃんの誕生を待ち遠しく思う家族のコミュニケーションや、思わず微笑んでしまうようなユーモラスなやり取りが、本書の魅力の一つです。
著者とイラストレーターのプロフィール
この絵本の作り手は、著者の豪田トモさんです。彼は映画監督として知られ、多くのドキュメンタリー映画を手がけてきました。「命」と「家族」をテーマにした作品が多く、本書ではその経験を活かしながら、初めて絵本に挑戦します。彼の持つ独特の視点が、この絵本にどのように表現されているのかも注目です。
イラストは、いけみやみなさんが担当しています。映像制作会社での経験を経て、独立した彼女はアニメーションやイラストを得意としています。二児の母である彼女の視点を通じて登場するイラストは、見る者に温かさと親しみを与えてくれます。
絵本の狙い
豪田さんは、これまでの妊娠・出産に関する絵本がどうしても教育的かつ説明的な内容になりがちだと感じ、この作品で目指したのは「エンターテイメント性」です。赤ちゃんの誕生の瞬間を、ほぼ実物大のビジュアルで表現し、両観音開きから現れる様子は特に見どころです。大人も子どもも共に楽しめる、全く新しい形の絵本が誕生しました。
まとめ
『おなかのあかちゃん、もういいか~い?』は、ただの妊娠・出産に関する絵本ではなく、家族全員で一緒に楽しむことができる作品です。書店やAmazonでの販売も開始されるため、手に取ってみる価値は大いにあります。赤ちゃんの成長を家族で共に感じ、喜びを分かち合う時間を是非お楽しみください。