十勝の企業の挑戦
2025-06-18 10:51:14

北海道・十勝が誇る企業がタイで挑む大規模乳牛牧場プロジェクト

プロジェクトの背景と概要



北海道帯広市に本社を構える萩原建設工業株式会社が、新たにタイ王国ロッブリー県にて進行中の大規模乳牛生産牧場建設プロジェクトに参画しました。このプロジェクトは、持続可能な酪農事業を目指し、食と環境に優しい運営が行われることを目的としています。グローバルな視点での酪農経営を実現するため、緑産株式会社と連携し、コンストラクション・マネジメント(以下、CM)としての業務に取り組んでいます。

総敷地面積約200haに12棟の施設が建設され、延べ床面積は約11,000㎡に及びます。特に、中心となる搾乳舎はおよそ3,000㎡の広さを誇ります。この牧場の建設は、独自の畜産技術を盤石にし、品質の高い生乳の生産を実現することを狙いとしています。

参画のきっかけ



このプロジェクトへの参加は、緑産株式会社との長年の関係構築がきっかけで実現しました。萩原建設工業の持つ107年の建設実績や、前年に竣工したカンボジアのサッカースタジアム建設プロジェクトにおけるコンストラクション・マネジメントの経験が高く評価されたことが、今回のプロジェクトへの参加という形で実を結びました。

タイにおける酪農業の現状



タイでは、生活スタイルの欧米化が進む中で、牛乳や乳製品の需要はなだらかに拡大しています。しかし現状では小規模な酪農家が多く、十分な品質や供給体制が整っておらず、安定供給が難しいという課題があります。そのため、国内における酪農業の競争力を高め、乳量と乳質の向上が必須とされています。

今回の大規模牧場プロジェクトは、日本企業が出資し、酪農の未来を見据えた新たな取り組みとして注目されています。日本の高い技術を駆使し、持続可能な運営を行うことで、地域の経済や酪農経営全体を向上させることを目的としています。

プロジェクトの特徴と事業コンセプト



本プロジェクトは「先進技術で育む、豊かな未来の乳製品」というコンセプトのもとに立案されています。自給飼料を基盤に、効率的な給与技術を取り入れ、高品質の生乳生産を狙います。また、資源の循環利用を重視し、持続可能かつ収益性の高い経営を目指しています。

さらに、日本から投入された高品質な畜産施設設備とデジタル技術を活用することで、効率的な環境の提供と地域経済の活性化を図ります。特に、暑熱対策を施し、現地の酪農の課題に向けてソリューションを提供することに力を入れています。

現地での活動と今後の展望



この牧場は、単なる乳牛の育成場にとどまらず、現地の酪農経営のモデルケースとしても機能することが期待されています。最初の地鎮祭が行われ、いよいよ本格的な施工フェーズに突入します。今後の施工段階では、品質管理やコスト調整が重要な課題となり、現地の技術者やパートナーとのコミュニケーションが不可欠です。

萩原建設工業の経験則を活かし、現地に根ざした施工が行われることで、事業主である緑産株式会社が目指す理念"環境社会の構築"に貢献できることが期待されています。アジア域内での農業発展に向けた活動を通じて、国際的なビジネス展開の強化を図っていく方針です。

結論



萩原建設工業が進める今回の乳牛生産牧場プロジェクトは、国際的な酪農業の発展を担う重要な試みです。これを契機に、地域社会に対する貢献とともに、持続可能な成長を視野に入れた新たな技術を提供し、グローバルに展開する企業としての道を歩み続けます。今後の進展に期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
萩原建設工業株式会社
住所
北海道帯広市東7条南8丁目2番地
電話番号
0155-24-3030

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