皇后陛下の手拭い
2024-12-09 14:23:26

皇后陛下の思いが形になった手拭いが全国に贈られる

2024年12月9日、皇后陛下雅子さまが日本赤十字社名誉総裁として、600本の日本手拭いを下賜されました。この贈り物は、皇后陛下のお誕生日にあたる日として特別な意味を持っています。手拭いは、皇后陛下の思いを込めた贈り物として、日本赤十字社が運営する特別養護老人ホームなどの入所者に届けられました。

訪れた特別養護老人ホーム、錦江園では、入所者たちの嬉しそうな姿が印象的でした。88歳の入枝絹代さんは「ステキな手ぬぐいですね~。ありがとうございます」とそのデザインに感激し、103歳の小平ツタヱさんは「ありがたいです!大切に使います」と、嬉しさを口にしました。この手拭いには、皇后陛下が選ばれた「ゆず」をモチーフとして描いており、実ったゆずの風景が冬の寒さの中に温かさを与えるようなデザインになっています。皇后陛下の深い思いやりを感じさせる贈り物で、受け取った方々の表情には感動と喜びが溢れていました。

この手拭いの下賜は、昭和24年から続く伝統で、香淳皇后が始められました。以来、「折り鶴」や「麦穂」、さらには「紙風船」といった様々なモチーフが人々に贈られてきました。今回の贈り物で69回目を迎え、代々の皇后陛下の想いが受け継がれていることに、多くの方が感銘を受けました。

手拭いは、広島赤十字・原爆病院を含む全国5つの施設に配られました。広島赤十字・原爆病院にいる87歳の山床義明さんも、「皇后陛下からの手ぬぐいにとても感動しました。大切にします」と、手拭いを手にしてその意味を噛み締めていました。

さらに、日本赤十字社福岡県支部の特別養護老人ホーム大寿園では93歳の木下千尋さんが「綺麗な柄の手ぬぐいで嬉しいです。大事に使います。ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えました。

これらの言葉からは、皇后陛下の贈り物がただの物ではなく、受け取る人々の心に温もりと希望をもたらすものであることが伝わってきます。手拭い一枚に込められた思いが、生活を豊かにする一助になっているのです。このような取り組みが、日本社会における優しさや思いやりを育んでいると言えます。

皇后の御下賜による手拭いは、単に日常的に使うものとしてではなく、人々の心に届く贈り物としての価値を持っています。今後も多くの人々に、皇后陛下の温かい思いが届くことを願います。


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会社情報

会社名
日本赤十字社
住所
東京都港区芝大門1-1-3
電話番号

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