2025年の春、新しいことを始めたいと思う生活者が約7割に達したという調査結果が、くふう生活者総合研究所から発表されました。この調査は、全国の様々な年代の男女を対象に行われ、健康やお金に対しての高い関心が浮き彫りとなっています。
調査によると、具体的に「始めたいことがある」と回答したのは35.2%、また「なんとなく考えていることがある」という人も32.7%に上りました。これらを合わせると、新年度に向けた何らかの目標を設定している人たちがいかに多いかがわかります。
特に関心が寄せられたのは、「健康」と「お金」の2つのカテゴリです。「健康」に関しては52.5%、そして「お金」は45.9%がそれぞれ関心を持っているとのことです。次いで、約3割の人々が環境や生活、仕事・キャリア、学び、趣味などにも目を向けています。
健康に関心を持っている人々の中で、特に多くの人が具体的に始めたいと考えているのが「ウォーキング」や「食生活の改善」です。運動不足が叫ばれる中、体を動かすことへの意識が高まっているようで、ウォーキングを始めるとともに、食生活を見直すことに利用したいと考える人が多いのは健康維持の意識の表れでしょう。また最近はスマートフォンやスマートウォッチなどのデバイスを用いて、簡単に運動や体調管理ができるようになったことも影響していると考えられます。
一方で「お金」の分野では、約8割の人々が貯蓄や節約に取り組みたいと回答し、約半数が投資についても関心を示しています。特に最近では野菜や米などの食材が高騰し、生活費の節約意識が高まる中、家計管理についても真剣に考える人が増えていることを示しています。家計簿サービス「Zaim」のユーザー数も増加しており、同時に家計管理を強化しようとする動きが続いています。
このように2025年の春に向けて、人々は心機一転、新しい挑戦や生活改善に熱心であることが調査からも明らかになりました。新しいことを始めることは、わくわくする一方で、ライフスタイルの見直しや財務管理を通して今後の充実した生活にもつながるでしょう。春は新たなスタートを切る時期として特別な意味を持ちます。そんな中で、健康やお金に対する意識が高まっていることは、より多くの人々が豊かな生活を求めていることを示しています。
同行する「くふう生活者総合研究所」は、生活者の行動データや意識をもとに社会全体の生活満足度の向上を目指し、様々な情報を発信しています。今後もこうしたトピックに関する調査が進むことで、さらなる社会のトレンドを察知する手がかりとなるでしょう。