大和ハウスグループががん早期発見支援プログラムをスタート
大和ハウスグループは、2025年3月7日に大和ハウスベンチャーズ株式会社を通じて、尿がん検査「マイシグナル®」を提供する株式会社Craifに出資すると発表しました。これに伴い、大和ハウスは「すい臓がん啓発プロジェクト powered by マイシグナル」に参加し、自社の従業員全員を対象にCraifが提供する検査プログラムを実施します。
Craif株式会社とは?
Craifは2018年に名古屋大学から誕生したスタートアップ企業で、尿を利用してさまざまな疾患を早期に発見し、治療を最適化することを目指しています。特に、2022年2月に開始した「マイシグナル・スキャン」は、がんの増殖に関与する「マイクロRNA」を利用し、AI技術によってがんリスクを検知することができる画期的な検査です。これにより、すい臓がんを含む7種類のがんリスクを早期発見することが可能になりました。
「マイシグナル」は、現在1,000以上の医療機関や全土におよぶ約600店舗のドラッグストアで提供されており、企業の福利厚生プログラムとしても広く導入されています。
すい臓がん啓発プロジェクトの概要
大和ハウスが関与する「すい臓がん啓発プロジェクト」は、すい臓がんの啓発と早期発見、さらには早期治療を狙った取り組みです。このプロジェクトでは、生活習慣を基にがんのリスクを評価する「がんリスクテスト」を希望者全員に提供し、さらにリスクが高いと評価された100名には無償で「マイシグナル・スキャン」を受けられる機会が与えられます。これにより、より多くの方にすい臓がんの理解を深めてもらい、早期発見の重要性を周知することを目指しています。
健康増進への取り組み
大和ハウスグループは、従業員の健康が企業の基盤であり、社会における重要な要素であると認識しています。今後もCraifと協力し、がん早期発見を通じた社会貢献に取り組む方針です。この事業は、従業員のみならず、ステークホルダー全体の健康を向上させることが期待されています。
“将来の夢”ファンドの概要
大和ハウスグループは、2055年に向けた「“将来の夢”ファンド」を設立し、社会にインパクトを与える事業へ投資しています。このファンドは、300億円の総額を誇り、2024年から2055年までの運用が予定されています。生命の質を向上させるための要素として、Jenpカンパニーに注力し、時代のニーズに応じた活動を展開していく所存です。
終わりに
大和ハウスグループの今回の取り組みは、がんの早期発見を通じて多くの命を救う可能性があります。また、従業員の健康促進に寄与することは、企業の生産性を向上させ、持続可能な未来へとつながるでしょう。今後のプロジェクトの展開に注目が集まります。