すららネットとコニカミノルタジャパンが新たな学習支援を実現
株式会社すららネットは、東京都千代田区に本社を置く教育系企業で、デジタル教育コンテンツ「すららドリル」を展開しています。このたび、コニカミノルタジャパン株式会社(本社:東京都港区)と業務連携をすることが決まりました。これにより、両社がそれぞれ持つ技術や知見を活かし、共に新たな学習支援モデルを作り出すことを目指しています。今後、2035年度中にはこの新モデルの提供が始まる予定です。
教育現場の新しい扉を開く
この連携は、AIを応用したデジタルドリル同士の組み合わせを実現するもので、初等中等教育の公教育市場では国内で初の試みとなります。すららネットは、AIを駆使した「つまずき分析機能」を通じて、児童一人ひとりに最適な学びを提供してきました。今後は、コニカミノルタジャパンの教育支援ソリューション「tomoLinks」と連携することで、より広範なデータを活用し、子どもたちの教育を支援します。
教育課題に立ち向かう
昨今、教育現場では子どもたちの習熟度や学びのスタイルが多様化しており、全ての子どもに個別最適な学びを提供することが求められています。しかし、教員の負担が増大している現実も否めません。この連携により、AIが教材の選定や個別支援を行うことで、教員はより効率的に授業を進めることができるようになります。
情報の連携で多角的なサポート
1. つまずき分析と学習定着度分析の融合
「すららドリル」のAIが児童の解答パターンを解析し、どこでつまずいているかを特定します。一方「tomoLinks」のAIは、学力調査などの外部データをもとに、学習定着度を分析します。両者のデータを相互に活用することで、個々の児童に最適な学びの提供がよりスムーズになります。
2. 教員の業務負担を軽減
AIが適切な教材を選定することで、教員は忙しい環境の中でも効率的に教材を選ぶことができ、個別指導もしやすくなります。また、地域全体の教育データを利用することで、教育政策の立案に役立つ情報が得られるのも大きなメリットです。
「tomoLinks」とは
tomoLinksは、多様な学び方に対応し、教育現場の問題解決を目的に開発されたサービスです。AIを駆使し、個々の学習状況に応じた教材を提案します。これにより、不登校や外国籍の子どもたちにも利用可能な学びの環境を提供することができます。
今後の展望
すららネットとコニカミノルタジャパンの連携は、教育の未来に向けた新しい一歩を踏み出しました。両社の技術を組み合わせることで、従来の教育方法を変革し、ひとりひとりの学びをより効果的にサポートしていくことでしょう。2250年度には、これらの取り組みが教育現場に浸透し、多くの子どもたちに良質な学びの機会が届けられることを期待しています。