JPIX、東京圏データセンター間ネットワークにInfinera Cloud Xpress採用
JPIX、Infinera Cloud Xpressで東京圏データセンターネットワークを強化
日本インターネットエクスチェンジ株式会社(JPIX)は、東京首都圏におけるデータセンター間のネットワーク基盤に、Infinera社の高性能光伝送システム「Cloud Xpress」を採用しました。この決定は、急増するインターネットトラフィックへの対応と、ネットワークの効率化・高度化を目的としています。
JPIXは、日本のインターネット基盤を支える主要なインターネットエクスチェンジ(IX)プロバイダーです。通信事業者、クラウドプロバイダー、コンテンツプロバイダーなど、多くの企業に接続サービスを提供しており、日本のインターネットインフラにおいて重要な役割を担っています。
近年、インターネット利用の増加に伴い、データセンター間のデータトラフィックは劇的に増加しています。この状況に対応するため、JPIXは、より高速で、拡張性が高く、省電力なネットワークソリューションの導入が必要としていました。
Infinera Cloud Xpressは、JPIXが求める要件を満たす最適なソリューションであると判断されました。その理由として、以下の点が挙げられます。
省スペース性: 2RUというコンパクトなサイズで、設置スペースを大幅に削減できます。
低消費電力: 消費電力を抑えることで、運用コストを削減できます。
拡張性の高さ: InfineraのIB(Instant Bandwidth)プログラムにより、既存のハードウェアを変更することなく、帯域幅を容易に拡張できます。100ギガビット/秒単位での増設が可能で、将来的なトラフィック増加にも対応できます。
高信頼性: 高信頼性のフォトニック集積回路(PIC)を採用し、安定したネットワーク運用を実現します。
簡素化された運用: シンプルな構成と操作性により、ネットワーク運用管理の負荷を軽減できます。
SDN対応: Software Defined Networking (SDN)のAPIに対応しており、既存のクラウドシステムへのスムーズな統合が可能です。
Cloud Xpressの導入により、JPIXは2ラック構成で1テラビット/秒のトラフィック伝送を実現可能になります。また、スーパーチャンネルによる500ギガビット/秒の帯域確保や、10GbE/40GbEに加え将来的な100GbEへの対応も可能です。
JPIX代表取締役の石田慶樹氏は、今回の採用について、「急速に成長する日本のインターネット市場において、Infinera Cloud Xpressは、効率的でスケーラブルなネットワークインフラを提供する上で重要な役割を果たします。少スペースかつ低消費電力での運用は、コスト削減にも大きく貢献します」とコメントしています。
Infinera社のクラウドネットワーク戦略・技術担当バイスプレジデントであるスチュ・エルビー氏も、「世界的な帯域需要の拡大に対応するため、シンプルで拡張性の高い相互接続ソリューションが求められています。JPIX社のCloud Xpress導入は、このニーズを反映したものです」と述べています。
今回のJPIXによるInfinera Cloud Xpressの採用は、日本のインターネットインフラの進化、そして将来的なデータトラフィックの増大への対応において、大きな一歩となるでしょう。今後、Cloud XpressがどのようにJPIXのネットワークを強化し、日本のインターネット利用環境を向上させるのか注目されます。
会社情報
- 会社名
-
インフィネラ・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都千代田区神田小川町2丁目5番1号オーク神田小川町ビル4階
- 電話番号
-
03-3518-2824