立原位貫特別展
2022-09-12 12:00:24

江戸の浮世絵を甦らせた木版画家立原位貫 特別展の魅力に迫る

2022年9月23日から10月10日まで、京都の世界遺産仁和寺で「木版画家立原位貫、特別展」が開催されます。この特別展は、江戸時代の浮世絵を現代に甦らせた存在として知られる立原位貫氏の作品を広く紹介する貴重な機会です。

立原位貫(1951-2015)は、浮世絵の技術と色彩を独自に研究し、その成果を活かして作品を制作した木版画家です。彼は、江戸時代に使用されていた絵具や道具の研究を重ね、木版画制作の全過程を独学で習得しました。その結果、従来の浮世絵の復刻に加え、オリジナルの版画作品も多数手掛け、多くのファンを魅了しました。

立原氏の業績は特に高く評価されており、その象徴的な出来事として、2019年12月には彼の復刻作品9点とオリジナル作品3点がイギリスの大英博物館に永久保存されました。本展では、これら大英博物館に所蔵された作品12点に加え、彼の代表作10点も展示されるため、訪れる人々には貴重な視点から立原位貫の世界に触れることができるでしょう。

特に注目すべきは、展覧会場全体が立原位貫の創作活動の世界観を体現するインスタレーション作品として演出される点です。約40年にわたる彼の画業を支えたアトリエの雰囲気を再現し、訪れる人々に独特の体験を提供します。この展示空間は、立原氏が日々の生活の中で美を見出し、その感覚を作品に反映させる姿勢を思い起こさせます。

また、本展には大英博物館のアジア美術部門のキュレーター、アルフレッド・ハフト氏による寄稿文もあります。彼は立原位貫が当時の浮世絵師たちに近づくために手法にこだわり、それによって自身の作品に新たな生命を吹き込んだと述べています。立原氏が描いた浮世絵の画家たちのポートレートは、彼らが現代に生きていたならどのように表現されるかという視点を投げかけるものとなっています。

特別展の開催日程は2022年9月23日から10月10日までで、入場料は無料ですが、御殿の拝観料が必要となります。大人は800円、高校生以下は無料です。展覧会の初日と最終日には、原画が展示される予定ですが、保護のため他日は高画質のパネルが使用されることに注意が必要です。

この特別展は、日本の美術と文化を再考し、新たな発見と革新を促すものです。立原位貫が追求した日本の伝統色彩と、その美の復活をめぐる彼のエッセンスを体験する絶好の機会です。ぜひ、仁和寺を訪れ、この機会に特別展を楽しんでみてはいかがでしょうか。立原位貫の芸術が放つ魅力を実感できること間違いありません。

会社情報

会社名
アルテ・ビンクロ位貫
住所
京都府京都市左京区若王子町25
電話番号

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