旭化成不動産レジデンス、ライナフと提携しスマート置き配を導入

旭化成不動産レジデンスが「スマート置き配」を導入

旭化成不動産レジデンス株式会社は、物流の効率化と入居者の利便性向上を目的に、株式会社ライナフが運営する「スマート置き配」を導入しました。この画期的なサービスは、2024年12月末までに900棟のオートロック賃貸マンションで展開される予定で、約13,000戸の住居が影響を受けることになります。

入居者の利便性向上

最近のEC市場の拡大により、賃貸物件での配達物が増加しています。これに伴い、従来の宅配ボックスだけでは対応しきれない状況が見られています。「スマート置き配」では、荷物の玄関前への受け取りや、重量のある物品の受け取りを容易にし、再配達の削減を目指します。この取り組みにより、入居者の利便性が大幅に向上すると期待されています。

物流業界の再配達負担軽減

2024年4月から施行される働き方改革関連法により、物流業界は過去にない変化に直面しています。具体的には、ドライバーの働く時間に制限がかかり、配送業務全体での荷物配送量が減少することが予測されています。これに伴い、2030年までには国内の荷物の35%が届けられないリスクが指摘されています。

このような状況を受け、旭化成不動産レジデンスの導入は再配達削減に向けた一助となるでしょう。「スマート置き配」を導入することで、持続可能な物流の実現を目指し、物流業界の労働環境改善にも寄与します。

スマート置き配の仕組み

「スマート置き配」は、最新のスマートロック「NinjaEntrance」を利用し、オートロック付きマンションの共用エントランスの鍵をデジタル化します。この仕組みにより、認証を受けた配達員が共用エントランスを開けて、指定された場所に荷物を届けることが可能になります。このデジタル化は、入居者が事前に決めた受取場所に基づいて行われ、煩わしい受け取りの手間を大幅に軽減します。