小野薬品工業が新たなキャリア開発プログラムを導入
近年、企業は社員のキャリア形成に対してより一層の関心を寄せています。その一環として、小野薬品工業株式会社(以下、小野薬品)は、一般社団法人プロティアン・キャリア協会が提供する「プロティアン・キャリアドック」を導入しました。このプログラムは、個人が自らのキャリアを主体的に切り拓く力を育成することを目的としており、小野薬品の人財育成における新たな試みとして注目されています。
導入の背景
小野薬品は、グローバルなビジネス展開を行うための人材の育成に力を入れています。特に、社員一人ひとりが自らのキャリアを意識的に育む「キャリアオーナーシップ」の推進が急務とされている中、プロティアン・キャリアとその特徴的なアプローチに魅力を感じて導入するに至ったのです。
プログラムの詳細
プロティアン・キャリアドックの導入内容は多岐にわたり、すでに以下のようなセッションが行われています。
- - 2023年4月: 新入社員向けキャリア研修
- - 2023年7月: 永年勤続表彰でのキャリアセッション
- - 2023年8月: キャリア自律トレーニングプログラム
- - 2023年12月: 全社向けキャリア自律セミナー
- - 2024年2月: 管理職向けキャリア支援トレーニング
このように、段階的にキャリア形成を支援するプログラムを展開していく予定です。
代表者のコメント
小野薬品の代表取締役副社長である辻中聡浩氏は、この取り組みについて次のように述べています。「2031年までにグローバルな存在感を持つ企業を目指すためには、社員の成長が不可欠であり、そのための人的資本の底上げが重要です。他社に先駆け、自らの学びを自覚し、主体的に成長する環境を提供することが私たちの目標です。」
プロティアン・キャリア協会の視点
一方、一般社団法人プロティアン・キャリア協会の代表理事である田中研之輔氏は、「急変する現代において、個々の主体性を重視することが人財育成の鍵である」と強調しています。このような環境づくりの一翼を担うことを、プロティアン・キャリア協会は目指しています。
プログラムの意義
プロティアン・キャリアドックは、厚生労働省の「セルフ・キャリアドック」を基盤にした現代的なアプローチで、個人と組織とのより良い関係構築を支援するものです。対話を重視し、「キャリアの捉え方」や「組織との向き合い方」に変革を促すプログラムが特徴です。
また、プロティアン・キャリアドックは日本の人事部主催の「HRアワード2024」でプロフェッショナル部門に入賞するなど、評価も高まっています。これからの新しいキャリア支援のモデルとして、多くの企業にも広がることが期待されます。
企業情報
小野薬品工業は、長い歴史を有する製薬企業であり、グローバルに展開する製品の開発に力を入れています。このたびのキャリア開発に対するアプローチは、社員たちが自身の可能性を最大限に発揮できる環境を整える一環としてさらなる注目を集めています。
今後の展開にも期待がかかります。