食品ロス削減の実験
2025-09-29 11:05:06

食品ロス削減を目指す新しい取り組み「ステナス」実証実験を開始

食品ロス削減を目指す「ステナス」実証実験の概要



近年、環境問題や社会課題として注目を集めている食品ロス。この問題を解決するための新たな取り組みが、株式会社ライフコーポレーションと株式会社東急ストア、さらにはこどもの機会格差の解消を目指すネッスー株式会社との連携により始まりました。その名も、「ステナス」という食品マッチングプラットフォームです。

「ステナス」の目的と背景



食品ロスは、まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品が多く存在し、特にスーパーマーケットでは外装の破損や販売期限の切れによって、売ることができなくなった食品が多数存在します。これまで、そうした食品が子ども食堂などの団体に寄贈される動きがあったものの、実際に食品が利用者の手に届くまでの時間がかかり、特に賞味期限の短い生鮮食品は事実上、寄贈の対象外となっていました。

このような現状を踏まえ、「ステナス」では、生鮮食品や日配食品を必要な人に迅速に提供する仕組みを構築。利用者は、安価で新鮮な商品を購入し、指定の冷蔵庫で受け取ることができます。これにより、販売期限が近い食品を廃棄ではなく、有効活用することができるのです。

サービス名の由来



「ステナス」というネーミングは、捨てない(捨てたくない)という想いと、親しみやすいキャラクター「サウルス」を組み合わせたものです。このキャラクターを通じて、食品ロス削減への参加を多くの人に促しています。

実証実験の詳細



実施店舗


本実証実験は、以下の店舗で行われます。
  • - ライフ竹の塚店
  • - ライフ千歳烏山店
  • - ライフ西蒲田店
  • - 東急ストア中目黒本店

対象商品


「ステナス」で取り扱う商品は、次のような品目です。
  • - 農産品(野菜・果物)
  • - 日配食品
  • - 水産品(塩干)
  • - 畜産品(加工肉)
  • - インストアベーカリー
一部の店舗では水産品や畜産品が対象外となる場合があります。

期間と利用方法


実施期間は10月6日から11月30日までの約2ヶ月間。利用者は専用のウェブサイトから会員登録を行い、商品を注文後、指定の時間帯(12時~20時)に商品を受け取ることができます。

意図する効果


この取り組みを通じみて、スーパーにおける食品ロスの削減と、特に困難な状況にある家庭の支援を同時に実現することを目指します。食品の有効利用を進め、その結果として地域の子どもたちを支えることで、社会全体の課題解決に寄与するというのが、プロジェクトの根底に流れる理念です。

参加団体について


この事業は、一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会の主導のもと、ライフコーポレーションや東急ストア、ネッスー株式会社がそれぞれの専門性を活かして取り組むものです。各社ともに食品ロス削減やこどもの貧困問題に真摯に向き合っており、今後のさらなる展開が期待されています。

本取り組みは、環境省のモデル事業としても位置づけられており、各社の実績が今後の政策や事業に大きな影響を与えることが期待されています。私たちが日常生活の中で食品ロスに対する意識を高め、行動を起こすことが、持続可能な社会の実現に繋がるのではないでしょうか。


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会社情報

会社名
一般社団法人サステイナブルフードチェーン協議会
住所
東京都千代田区神田神保町3-8専修大学商学部渡辺達朗研究室
電話番号

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