新たなM&Aの波を生む『ディールスコープ』
2025年4月23日、韓国において中小企業向けのM&Aアドバイザリー企業「WMD」が、新しいAIマッチングプラットフォーム『ディールスコープ(DEAL SCOPE)』を正式にローンチしました。この取り組みは、従来の手法では解決できなかった中小企業M&Aの課題を解決し、効率的な取引を実現することを目的としています。
WMDの背景と設立
WMDは、弁護士や公認会計士、不動産鑑定士などの専門家が集まり設立された企業です。韓国では急速な高齢化が進行し、後継者不足が深刻化する中で、中小企業のM&Aニーズが急増しています。しかし、従来のマッチング方式では情報の非対称性や非効率性が課題として残っています。
これらの問題を解決するために、WMDはAI技術を活用した新たなプラットフォームの開発に取り組みました。
ディールスコープの機能と利点
今回発表された『ディールスコープ』は、買収希望者の投資方針や財務状況、希望する業種をAIが自動的に分析し、成約の可能性が高い案件を推薦します。従来の手動による方法と比較して、案件発掘の時間を70%以上短縮し、取引成立の可能性を格段に高めることができます。
このプラットフォームの最大の特徴は、取引事例比較法やDCF法(ディスカウント・キャッシュ・フロー法)といった多様な評価モデルを搭載している点です。これにより、企業価値の算定が迅速かつ一貫性を持って行えるようになります。
WMD代表のビジョン
WMDの代表であり、弁護士および公認会計士の資格を持つイ・ジェミン氏は次のように述べています。「韓国でも日本と同様に、中小企業のM&Aニーズは高まっています。『ディールスコープ』を通じて韓国市場のM&Aの非効率を改善し、日本企業が韓国の有望な企業にスムーズにアクセスできる環境を整えていきたいと考えています。」
今後の展望
WMDは2025年に日本市場へ進出し、日韓間のM&Aを活性化させることを目指しています。AIを活用した新しいマッチングの形が、今後の市場にどのような影響を与えていくのか注目が集まります。
会社概要
- - 会社名: WMD Inc.
- - 代表: イ・ジェミン(Greyson)
- - 所在地: 韓国ソウル特別市江南区テヘラン路37ギル7号11階 (JOY Tower)
- - 公式サイト: WMD公式サイト
WMDは従来のM&Aアドバイザリーの枠を超え、AIを活用した革新的なサービスを展開しています。今後の進展に目が離せません。