Farnell、micro:bit販売1千万台を達成
2024年12月18日、Farnell社は、Micro:bit Educational Foundationとの提携を通じて、BBC micro:bitコンピュータの販売で1千万台を達成したと発表しました。このマイルストーンは、世界中の若者にプログラミングの楽しさを広める重要な一歩となっています。
micro:bitの背景と教育への影響
micro:bitは、2016年に設立されたMicro:bit Educational Foundationによって、教育者を支援し、若者にデジタルの創造性を促す非営利団体の取り組みの一部です。Farnellは、この財団の活動をサポートするために、micro:bitの製造と流通を行い、若者たちが科学、技術、工学、数学(STEM)に魅力を感じる手助けをしてきました。これにより、5,600万人以上の学生が支援を受けたと推定されています。
その中で、多くの学生がmicro:bitを通じてプログラミングを始め、将来的にはエンジニアや開発者として活躍している例もあります。たとえば、ジョシュ・ロウ(Josh Lowe)さんは、12歳のときにmicro:bitを通じてプログラミングに目覚め、自らのプログラミングプラットフォームEdublocksを開発しました。今や彼は、データサイエンスのプラットフォームAnacondaで働いています。
成果と未来への展望
Farnellが支援するmicro:bit Educational Foundationは、2028年までにさらに多くの若者を支援することを目指しています。この財団は、各地の学校でmicro:bitを利用した教育プログラムを実施し、特に恵まれない環境にいる若者に対しても公平な機会を提供しています。
2017年に実施された調査によると、micro:bitを受け取った学生の90%が「誰でもコーディングができる」と理解でき、88%が「コーディングは思ったほど難しくない」と感じたと回答しました。また、教師の85%が「micro:bitによってICT/コンピュータサイエンスがより楽しめるようになった」としています。
このような数値は、Farnellがmicro:bitを通じて若い世代に与えている影響を示すものであり、同社はこの取り組みを今後も続けていく意向です。
結論
Farnellは、すべての子供が未来を創造できるようにひらめきを与えるという理念を掲げており、micro:bitの販売と流通を通じて教育を広める努力を続けていきます。これからも、若者たちがデジタル技術に親しめる環境を整え、より良い未来を築くための支援を行っていくことでしょう。
詳細はFarnellの公式サイトやMicro:bit Educational Foundationのサイトで確認できます。こちらもぜひご覧ください。