微生物農薬『エコアーク』登場
クミアイ化学工業が、2026年春から販売を開始する新しい微生物農薬『エコアーク』に注目が集まっています。この製品は、岡山県と共同で開発された非病原性のRhizobium vitisARK-1株を有効成分としており、特にぶどうやばらの根頭がんしゅ病に対する高い防除効果を示すことが期待されています。
根頭がんしゅ病とは?
根頭がんしゅ病は、リゾビウム属の細菌によって引き起こされる病気です。この病気に感染すると、植物の根や茎にこぶが形成され、生育不良や最悪の場合には枯死を引き起こします。そのため、ぶどうやばらの栽培にとって大きな脅威となります。現在、根頭がんしゅ病に効果的な薬剤は存在しないため、『エコアーク』の登場は農業従事者にとっての朗報と言えるでしょう。
高い防除効果を持つ『エコアーク』
ポット試験の結果によれば、エコアークはぶどうの根頭がんしゅ病に対して驚くべき防除効果を示しています。これにより、病気の被害を大幅に軽減することが可能となります。特に、醸造用ぶどう園では、この病気による生育不良が経済に与える影響は甚大であり、『エコアーク』がその問題を解決するカギとなることが期待されます。
環境に優しい微生物農薬
『エコアーク』は、自然界に存在する微生物を有効成分としているため、安全性が高く、また標的外の生物や環境への影響も極めて小さいです。これにより、食の安全・安心にも貢献する商品であるとされています。農林水産省が推進する「みどりの食料システム戦略」にも適合しており、農業の持続可能な発展に寄与することができます。
クミアイ化学の取り組み
クミアイ化学は、研究開発型企業として新規農薬の研究開発を続けており、『エコアーク』を通じて高品質かつ安全な製品を提供し、世界の食料生産に貢献することを目指しています。この微生物農薬は、同社とグループ会社の理研グリーンによって販売され、根頭がんしゅ病に悩む農業者に広く普及することが期待されています。
今後の展望
農業従事者の意見を反映しつつ、製品のさらなる改善や新たな農薬の開発が進むことで、より効果的な病害虫防除を実現し、持続可能な農業を支えていくことが求められています。クミアイ化学の取り組みが、今後の農業にどのような変革をもたらすのか注目です。