夏休みの実態を探る！小学生の過ごし方と新学期への期待と不安

2023年度夏休み調査：小学生の過ごし方と新学期の心情

株式会社ベネッセコーポレーションが実施した「進研ゼミ小学講座」に関する調査によれば、今年の夏休みは例年以上に暑い日が多く、95%の小学生がその影響を実感していることが分かりました。調査対象は小学3年生から6年生の6,665人で、8月13日から19日の間に行われました。ここでは、子どもたちの夏休みの過ごし方、感じたこと、そして新学期への期待や不安について詳しく見ていきます。

1. 暑さへの対策と日常

多くの子どもたちが「暑すぎる」と感じている中で、81.9%が何らかの暑さ対策を講じていました。特に、ネッククーラーやアイスリングなどの携帯冷却グッズが好評で、多くの子どもたちがこのようなアイテムを利用し、暑さに立ち向かっています。さらに、ハンディファンや水分、塩分補給の重要性も強調されました。

屋外活動が減少する傾向も見られ、公園での遊びや自転車での移動を控えた子どもが多いことが調査結果から分かります。このような中でも、子どもたちは工夫を凝らし、屋内での楽しみ方を探している様子が伺えます。

2. 家での過ごし方と家族の重要性

昨年と比べて家で過ごす時間が増えたと答えた子どもは51.4%に及び、夏休み中には「家でゆっくり」「ゲーム」「読書」など、室内でできる活動が人気を集めていました。また、家族との交流や旅行に対する感謝の気持ちも多く、子どもたちが親に対して「ありがとう」と思っていることが反映されています。

3. 新学期への期待と不安

新学期を迎えるにあたって、約50%の子どもが「楽しみだ」と感じている一方で、31%は「ぜんぜん楽しみではない」と答え、その心には不安が潜んでいることが明らかになりました。友達との再会や運動会など学校行事への期待がある一方で、学校生活が再開されることに対する緊張感が否めないようです。

4. 保護者への相談

また、休み明けに「学校へ行きたくない」と思った子どもが58%もいる中で、その感情を大人に相談したことがある子どもはわずか38%でした。この結果から、子どもたちが抱える不安や悩みを話しやすい環境が必要であることが示唆されます。

5. 小学生の成長と未来への意欲

調査を通じて、小学生たちが暑い夏の中で多くの挑戦に取り組んでいる様子が浮かび上がりました。「水泳ができるようになった」「勉強で成果を出した」という声が多く、子どもたちが自己成長を実感していることが伺えます。この調査が小学生たちの声に耳を傾けるきっかけとなり、今後の社会において必要なサポートにつながることが期待されます。

進研ゼミからのメッセージ

ベネッセの小学生事業本部の水上本部長は、記録的な暑さの中でも子どもたちが自ら挑戦し続けていることに心強さを感じています。しかし、新学期への期待と不安が交錯する状況を受け、子どもたちが安心して自分の気持ちを話せる環境の大切さを訴えています。子どもたちの声に耳を傾け、共によりよい社会を目指していくことが重要です。