ラピュタロボティクスがピッキングアシストロボット市場で3年連続1位を達成
物流向けロボティクスソリューションを提供するラピュタロボティクス株式会社が、デロイト トーマツ ミック経済研究所の市場調査レポートにおいて、ピッキングアシストロボット市場で2023年度の実績として3年連続でトップシェアを獲得したことを発表しました。これは、今後の物流業界における自動化の流れを象徴する出来事ともいえるでしょう。
市場調査の背景
現在の調査では、コロナ禍による非対面や非接触サービスの需要の高まりが影響し、EC市場が成長していることが指摘されています。特に、物流倉庫や製造工場においては、人手不足や2024年問題といった課題が横たわる中で、自動倉庫の導入が進展しています。アフターコロナ時代に突入する中で、ロボット導入の評価が高まることが予想され、さらなる多様な製品開発の期待があります。
本レポートの主な目的は、人手不足が進むサービスロボット市場がどのように発展しているかを分析することです。ハードウェア、プラットフォーム、用途、業種、ユーザー規模に分けて詳細な情報を提供することによって、ロボット関連企業の戦略策定をサポートする意図があります。
ピッキングアシストロボット市場の詳細
本調査において、ピッキングアシストロボット市場に焦点を当て、特に倉庫業務の際に人と協力して作業をするAMR(自律移動ロボット)が取り上げられました。ラピュタロボティクスの「ラピュタPA-AMR」は、作業スタッフと協働し、ピッキング作業を効率化する先進的なソリューションです。2022年度からの調査でもトップシェアを維持しており、2023年度、2024年度でも市場全体の半数以上を占めています。
「ラピュタPA-AMR」は、荷物の搬送を行うだけでなく、ピッキングルートを最適化することにより、スタッフの歩行時間を削減し、生産性の向上を図ります。このロボットは、少量多品種の部品を扱うBtoBのパーツセンターから、日雑品が多く流れる卸倉庫までさまざまな業界のニーズに応えており、非常に柔軟性があります。今後も、機能強化を続け、物流現場の課題解決に向けて邁進します。
調査の概要
調査の対象企業には、ロボットベンダーや国内総代理店、プラットフォームベンダー33社が含まれ、専門の調査員による直接面接やオンライン会議で詳細を収集しています。調査・分析の期間は2024年の10月から12月までで、デロイト トーマツ ミック経済研究所が企画制作を手掛けています。
ラピュタロボティクスの展望
ラピュタロボティクスは、チューリッヒ工科大学(ETH Zürich)出身のベンチャー企業で、「ロボットを便利で身近に」というビジョンを掲げて、次世代のクラウドロボティクスプラットフォームの開発に力を入れています。世界30か国以上から集まった優秀なエンジニアとバイリンガルの営業チームが結集し、顧客に最適なソリューションを提案する姿勢は、業界内でのその地位をさらに強固なものにしています。
物流業界が直面する数々の課題に対処するため、ラピュタロボティクスの挑戦は続きます。彼らの今後の進展に注目が集まることでしょう。