筑後信用金庫とラシン株式会社が業務提携
福岡市に拠点を置くラシン株式会社は、筑後信用金庫と新たに業務提携を結びました。この提携により、筑後信用金庫の広範なネットワークを活用し、個人事業主や中小零細企業向けに、月額制のホームページ制作・運用サービス「ベリウェブ」を提供することが決定しました。
中小零細企業のデジタル化に向けて
近年、政府はデジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進を強化し、企業のIT化を促進しています。しかし、実際のところ、特に中小零細企業のDXの進展は遅れを取っています。2023年度の調査によれば、中小企業の85.4%がまだDXに取り組んでいないと回答しています。これは中小企業が直面するさまざまな障壁を反映しており、特にホームページの開設や運用に関する問題が顕著です。
具体的には、2023年の調査で既にホームページを導入している企業は48.5%に過ぎません。多くの企業が「費用がかかる」「更新が面倒」「管理できる人材がいない」といった理由から、デジタル化への第一歩を踏み出せていないのが現実です。
「ベリウェブ」のご紹介
ラシンが提供する「ベリウェブ」は、これらの課題を解決することを目的としたサービスです。制作費用が0円、運用費が月額7,800円から始まるこのサービスは中小零細企業をターゲットにしています。専門知識がなくても、更新作業をすべてサポートするため、企業は手軽にホームページの開設・運用を始めることができます。
このように、低価格かつ充実したサポートを提供する「ベリウェブ」は、中小零細企業がデジタル環境を整備し、売上向上や人材確保を実現するための強力な武器となるでしょう。
代表の思い
ラシンの代表取締役、原直樹氏はリクルートでの経験を活かし、広告や通販分野でのノウハウを中小企業に提供しています。「見た目だけのホームページではなく、実際に結果を出すことが重要だ」と強く訴えています。これは多くの企業が「ウェブサイトはあって当たり前」と考えている現代において、戦略的かつ実用的なアプローチを推進するための最前線の取り組みと言えるでしょう。
地域経済への貢献
筑後信用金庫との提携により、ラシンは地域の中小企業に対する支援をさらに強化していく方針です。地域の経済を支える中小企業がデジタル環境を整備し、成長していくことで、全体の経済活性化にも寄与するというビジョンを持っています。
この提携により、業務の円滑化、情報の交換、そしてマーケティングの強化が見込まれています。中小企業におけるITの導入はこれまでの常識を覆すことで、非効率な業務や労力の軽減にもつながるでしょう。地元企業のITサポートを通じて、今後ますます多様性のある地域経済の実現を目指していきます。
総じて、筑後信用金庫とラシンの業務提携は、地域に根ざした企業のデジタル化を進め、活気に満ちた未来を切り開く一助となるでしょう。