木工の未来を考える、SawStopのテーブルソー
木工において不可欠な「テーブルソー」。しかし、事故や怪我が多発する危険な機械でもあります。厚生労働省によると、昨年だけでも「木材加工機械」に関する事故は1,553件、その中で「丸のこ盤」(テーブルソー)によるものが653件で、全体の42%を占めています。この統計は木工業界の深刻な現実を物語っています。
指の切断などの重大事故が発生することが少なくないテーブルソー。このような深刻なリスクを軽減すべく、静岡県静岡市の株式会社オフ・コーポレイションが新たに取り扱いを開始したのが、アメリカの「SawStop」社製のテーブルソーです。これは、自動ブレーキシステムを備えており、事故を未然に防ぐための画期的な機能を持っています。
SawStopの特長
1. 自動ブレーキシステム
SawStopの最大の特徴は、その自動ブレーキ機能です。微弱電流をモニタリングし、手がブレードに触れるとたった0.005秒でブレードをストップさせます。これは自動車のエアバッグの約10倍の早さで、肉体的なダメージを未然に防ぎます。この仕組みは、木工業界で画期的な成果として評価されています。
2. 簡単な再起動
万が一ブレードが作動してしまった場合でも、ブレードとブレーキカートリッジを交換するだけで、数分以内に作業を再開することができます。これにより、業務の効率を損なうことなく安全性を保つことが可能です。
安全設計の充実
SawStopは、キックバック現象を抑制するためにも配慮されています。この現象は、材料が意図せずにブレードに引っかかり、材料が急に飛び出すことによって起こる事故であり、これを防ぐための各種安全装置が標準装備されています。具体的には、ブレードガード、スプレッダー、キックバック防止爪、プッシュスティックなど、作業者が常に安全を確保できるよう設計されています。
種類と特性
今回オフ・コーポレイションでは、2つのモデル「コンパクトテーブルソー CTS」と「ジョブサイトソープロ JSS」を提供します。
電源: 単相100V (50/60Hz)
重量: 31kg
販売ページ
電源: 単相100V (50/60Hz)
重量: 51kg
販売ページ
いずれも日本の電源仕様に合わせた正規モデルで、使用中に発生しうるリスクを最小限に抑えるための安全装置が充実しています。
オフ・コーポレイションの理念
オフ・コーポレイションは「すべての『つくる人』を応援する」という理念の基に、安全で効率的な木工ライフを支える製品を提供してきました。このSawStopの導入は、木工に携わるすべての方々の安全を考慮した重要なステップです。事故を未然に防ぎ、より多くの人が安心して木工を楽しむことができるよう、私たちは尽力しています。
まとめ
木工は、楽しみでもあり、仕事でもある特別な分野です。今後も新しい技術の導入や、より安全な作業環境の構築を通じて、事故ゼロの社会を目指していきたいと思います。オフ・コーポレイションは、その実現に向けて、一歩ずつ進んでまいります。