薄型フィルムセンサー、静脈認証
2023-06-08 11:30:01
モフィリアが開発した薄型フィルムセンサーによる静脈認証技術の革新
革新的!薄型フィルムセンサーによる静脈認証の新時代
株式会社モフィリアは、フランスのISORG社と共同で、わずか厚さ1mmの薄型フィルムセンサーを開発し、静脈による本人認証を可能にしました。この技術は、様々なデバイスでの活用が期待されています。
従来の静脈認証は、光学レンズを通じてイメージセンサーに光を集中させる必要があり、数センチ程度の焦点距離が不可欠でした。しかし、新たに開発された薄型フィルムセンサーは、ISORG社の高精度OPD技術とモフィリアの独自の静脈認証技術を融合させることで、極薄の状態で精度の高い認証を実現しました。
このフィルムセンサーの最大の特長は、近赤外LEDをセンサー表面と同じ平面に配置しているため、より多様な製品への応用が可能である点です。すでに複数のメーカーとの協力が進行中で、早ければ1年以内に商品化される見込みです。また、センサーのサイズや機能についてのリクエストにも柔軟に対応していきたい考えです。
静脈認証とは、各人それぞれ異なる静脈パターンを利用して、個人を正確に特定する技術です。これまでフィンガープリンターや顔認証が主に用いられてきましたが、指紋認証は偽造の危険が高く、環境の影響を受けやすいという欠点があります。また、顔認証に関しては、プライバシーの問題や登録に対する抵抗感もあります。それに対し、静脈の情報は内部に存在し変化が少ないため、非常に安全で信頼性の高い認証手段とされています。
ISORG社のCEO、Dieter May氏は「セキュリティ分野では、大型センサーや超薄型センサーの需要が高まっており、当社の技術がこのニーズに応えることができることを嬉しく思います。」とコメントしています。
モフィリアの代表取締役社長、柴田顕氏も「認証の重要性は今後さらに高まるでしょう。ISORG社の最新技術と当社の静脈認証技術を組み合わせることで、広範なシーンで安全かつ正確な本人確認を実現し、より快適で安心な社会の実現に向けて前進していきたい」と語っています。
ISORG社は2010年に設立され、有機光ダイオードやプリンテッドエレクトロニクス分野で革新を続けてきました。特に、スマートフォン向けのフルスクリーン指紋センサーや医療機器への応用が期待されています。そして、モフィリアは2010年に独立した企業であり、ソニーが開発した指静脈認証技術をベースに、より便利で安全な生体認証サービスを提供しています。
この新たな技術により、今後の様々なデバイスでの生活が便利になることが期待されており、モフィリアはますます注目される存在となるでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社モフィリア
- 住所
- 東京都品川区東五反田5-22-37オフィスサークルN五反田404
- 電話番号
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