究極のサステナブルプロダクト、「SENKA」の挑戦
『SENKA』は、株式会社TAIZANが開発した、環境に配慮した新しい器です。この抹茶碗は、本来廃棄される運命にあった床革を活用しており、サステナブルな製品としての可能性を示しています。TAIZANは、東京・渋谷に本社を構え、代表取締役の戸谷太一が、サステナブルなものづくりに真剣に取り組んでいます。
誕生の背景とデザイン
この茶碗は、従来の陶器とは異なる魅力を持っており、茶道に新たな息吹を吹き込むことを目指しています。日本には「壊れたものを直す美学」がありますが、SENKAもその価値観を尊重し、修繕が可能な設計で作られています。使用済みの床革が茶碗という最高の器へと変身する様子は、まさに日本の美学を体現していると言えるでしょう。
『SENKA』の名の由来
この商品名『SENKA』は「経年変化しながら赤く輝く美しさ」を象徴しています。「遷(せん)」は変化を示し、「赫(か)」は燃えるような美しさを表現しています。床革の特徴を生かし、経年変化を楽しむことで、どこか懐かしさを感じる一品となるのです。
レザーの持続可能性
戸谷太一が提唱するサステナブルな製品作りには、レザーの利用が不可欠です。養殖業で生じる副産物としての皮を革に加工することは、環境に対する影響を軽減し、持続可能な社会に貢献する一つの方法です。彼のビジョンは、ただ製品を作るだけではなく、長期的な視点での環境保全に寄与することにあります。
SENKAの特性と魅力
- - 機能性: 無作為に生まれる起伏が手に馴染みやすく、持ちやすいため、使用者にとって快適です。また、優れた断熱性と保温性を備えています。
- - 経年変化: フルベジタブルタンニンレザーを使用しており、年月が経つにつれ唯一無二の風合いに進化します。この経年変化こそが、SENKAの真の魅力です。
TAIZANの理念と未来
TAIZANのスピリットの核には、モダン侘び寂びの思想があります。伝統的な日本の美意識に現代的なエッセンスを加え、伝統と革新を融合させることで、新たな美の形を追求しています。戸谷太一は、日本の良さが失われないよう、次世代に受け継いでいく責任を担っています。
購入情報と展開予定
この『SENKA』は、2025年4月1日より日本橋高島屋や移動式ギャラリーで展示販売が開始されます。予約制のCAVIENTでは、渋谷区を中心に展開され、特別な体験を提供する予定です。
終わりに
『SENKA』は、ただの茶碗ではなく、持続可能な未来への一歩を象徴する製品です。その美しさと機能性は、現代のライフスタイルに合った新しい日本の美学として、これからの世代に引き継がれていくことでしょう。私たちはこの取り組みが、今後のサステナブルな社会の実現に貢献することを信じています。