VIXELL Container登場
2025-06-16 11:07:58

パナソニックが提供する革新的医療用保冷コンテナ「VIXELL Container」

パナソニックの新サービス「VIXELL Container」



パナソニック株式会社が新たに展開する「VIXELL Container(ビクセル・コンテナ)」は、医薬品や治験薬の温度管理が求められる国際輸送に適した革新的な輸送容器です。2025年6月16日よりレンタルサービスを開始し、業界最長となる10日間の保冷を実現しています。このサービスにより、医薬品輸送の信頼性が飛躍的に向上することでしょう。

既存の輸送手段の課題



医薬品の国際輸送には、通常、アクティブタイプと呼ばれる冷却装置が搭載された輸送容器が使用されます。このタイプは電源があれば長時間冷却を維持できるものの、冷却装置が故障する恐れや温度変更時の外気露出などのリスクが伴います。また、保冷効果が切れる前に荷物を移動させる必要が生じることもあります。

一方、パッシブタイプの輸送容器は、電源不要で保冷剤を使用するため取り扱いが容易ですが、保冷可能な期間は通常3〜5日間に限られます。そのため、フライトの遅延や通関手続きによる影響で輸送日数が増えると、荷物を取り出して冷蔵エリアでの保管が必要になることもあり、トラブルが発生しやすいのが実情です。

「VIXELL Container」のメリット



新たに登場した「VIXELL Container」は、このパッシブタイプの課題を克服した製品です。最大の特徴は、外気温30℃の環境下で10日間保冷が可能であることです。この長時間の保冷により、輸送日数が延びた場合でも保冷剤の交換が不要となり、荷物の取り扱いが簡単になります。

また、この容器は日本国内の標準パレットサイズ(1,100 mm x 1,100 mm)に加え、欧米でも利用される1,000 mm x 1,200 mmサイズの荷物にも対応しています。つまり荷物をそのまま収納できるため、輸送中の外気曝露リスクを低減できるのが大きな利点です。

さらに、VIXELL Containerは通信電波透過構造を採用しており、リアルタイムでの温度や位置情報のモニタリングが可能です。このリアルタイムロガーは、輸送時のデータを常に把握できるため、万が一のトラブルにも迅速に対応することができます。

環境への配慮



パナソニックは、「VIXELL Container」の使用にあたり、使い終わった製品の回収と再利用を行う計画を立てています。この取り組みが「循環型経済」(サーキュラーエコノミー)への一助となります。廃棄物を減少させる取り組みと相まって、持続可能な未来に貢献する姿勢が伺えます。

まとめ



「VIXELL Container」は、温度管理が厳格に求められる医薬品輸送において、さらなる効率性と安全性をもたらす製品です。業界最長の10日間保冷を実現したことで、利用者にとっては大きな安心材料となるでしょう。今後、多彩なラインアップを提供し、さまざまな温度管理のニーズに応えていくパナソニックのさらなる展開に期待が寄せられます。ぜひそのサービスを利用して、輸送のストレスから解放されてみてはいかがでしょうか?


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会社情報

会社名
パナソニックグループ
住所
大阪府門真市大字門真1006番地
電話番号
06-6908-1121

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