スプレッド40億円調達
2022-08-02 11:04:48
植物工場の未来を拓く!スプレッドが40億円調達、国内フードテック最高額!
植物工場の未来を拓く!スプレッドが40億円調達、国内フードテック最高額!
京都発の植物工場スタートアップ「スプレッド」が、総額40億円の大型資金調達を実施しました。これは国内フードテック業界において過去最高額を記録するもので、スプレッドの更なる成長と、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速させるものとして注目されています。
スプレッドは、2007年から京都府亀岡市で「亀岡プラント」を運営し、レタス栽培で実績を重ねてきました。さらに、次世代型の自動化植物工場「テクノファームけいはんな」を京都府木津川市に建設。最新の技術を駆使し、農薬不使用栽培の高品質いちごの商品化や代替肉の研究開発にも積極的に取り組んでいます。
スプレッドが目指すのは、単なる野菜の生産にとどまらず、農業の未来を切り拓き、未来の子どもたちが安心して暮らせる持続可能な社会の実現です。そのため、独自の栽培技術と最新のテクノロジーを融合させ、おいしさと安全性にこだわった食材を消費者に提供しています。
世界初の植物工場単体黒字化を達成
スプレッドは、2007年に稼働を開始した亀岡プラントで、6年の歳月をかけて世界で初めて植物工場単体での黒字化を達成しました。これは、植物工場の経済的な可能性を示す画期的な成果と言えます。
その後、さらなる生産性向上と環境負荷低減を目指し、テクノファームけいはんなに自動化栽培や高度な環境制御技術を導入。独自のIoTによる栽培管理システム「テクノファームクラウド」を開発し、稼働開始からわずか2年で稼働率99%を達成するなど、驚異的な成長を遂げています。
京都生まれのサステナブル野菜『ベジタス』
スプレッドが生産する「ベジタス」は、環境に配慮した栽培方法で作られたサステナブルな野菜です。露地野菜と比べて水使用量を約1/100まで低減し、高い出荷歩留まりを実現することで食品ロス削減に貢献しています。また、商品単体でも外葉も食べられるため、可食部が約90%と家庭での食品ロスも少なく、環境負荷低減に大きく貢献しています。
農薬不使用栽培の高品質いちご
近年、農薬使用率の高い「いちご」の栽培において、スプレッドは閉鎖型かつ人工光を用いる植物工場での農薬不使用栽培を成功させ、その量産化技術を確立しました。
いちごの受粉にはミツバチが必要ですが、スプレッドはLED照明下でもミツバチが安定的に飛行し、受粉が行える環境を構築。独自の技術で、農薬不使用で高品質な「いちご」の生産を実現しました。
将来への展望
スプレッドは、2030年までに国内において日産100トンの供給体制の構築を目指しています。また、果菜類や代替肉など、レタス以外の幅広い食物の栽培技術開発にも積極的に取り組むことで、将来的な食料需要への対応を目指しています。さらに、海外事業の開発を進め、世界中の地域においしくて安全なフードインフラを提供することで、持続可能な社会の実現に貢献していくことを目指しています。
スプレッドの取り組みは、日本の農業の未来を大きく変える可能性を秘めています。今後の展開から目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社スプレッド
- 住所
- 京都府京都市下京区中堂寺粟田町93番地KRP6号館
- 電話番号
-
075-326-3850