ビットキーが大京アステージと穴吹コミュニティへ置き配システム導入

ビットキーが分譲マンション向け置き配システムを提供

株式会社ビットキーは、株式会社大京アステージと株式会社穴吹コミュニティの管理する分譲マンションへ、置き配対応のシステムを導入しました。この取り組みは、居住者が不在の場合でも荷物を玄関前に置き配することを可能にし、利便性の向上を目指しています。

置き配システムの仕組み

この新しいシステムでは、ビットキーのスマートロック「bitlock GATE」と、Amazonの置き配サービス「Amazon Key」が活用されます。オートロック付きマンションのエントランスには、認証された配達員が荷物を届けるための専用端末が設置され、彼らが持つ端末を利用してオートロックが一時的に解錠されます。これにより、居住者の指定した場所に荷物が置かれます。

「Amazon Key」はAmazonの指定配送業者のみで利用が可能ですが、ビットキーのスマートロックは他の提携配送業者や家事代行サービスも対応しています。ただし、このシステムの導入は管理組合の合意が必須となります。

導入による効果と改善点

この置き配システムの導入により、再配達が大幅に減少することが期待されています。万が一宅配ボックスが満杯の場合や居住者が不在の場合でも配達が可能になるため、再配達依頼の手間が消え、配達ドライバーの負担が軽減されます。また、居住者は再配達を待つ必要がなくなり、時間的なストレスからも解放されます。

さらに、居住者はスマートフォンを使って自らオートロックを解錠することも可能になり、利便性が向上します。このように、両社が提供する「POCKET HOME」と連携し、居住者にさらなる便利なサービスを提供することが可能です。

物流業界の課題とビットキーの取り組み

近年、運送業界ではドライバー不足という深刻な問題が浮上しています。国土交通省の調査によれば、2030年までに輸送能力が35%不足すると予測され、特に東北エリアでは41%に達する可能性があります。こうした中で、ビットキーはこれまで数度の実証実験を通じて、オートロックマンションにおける置き配の普及を進めてきました。

しかし、既存の分譲マンションでは設備投資に管理組合の合意形成が必要なため、導入が阻まれることが多く、賃貸マンションや新築物件と比較してスムーズな実施が難しい状況です。そのため、ビットキーは大京アステージと穴吹コミュニティの協力を得て、置き配対応システムを提供することになりました。

今後の展望

この協業により、今後も様々な宅配サービスとの連携が進むことが期待されます。ECサイトの利用増加が続く中、ニーズに応じた多様なサービス提供が居住者にとって大きな利点となり、マンションの資産価値向上にも寄与するでしょう。ビットキーは、今後も顧客のニーズに応え、快適な生活環境を実現するための取り組みを継続していく考えです。