カトープレジャーグループ(KPG)は、宮崎県日南市に位置する歴史的な焼酎蔵元、京屋酒造の経営権を新たに手中に収めました。創業は天保五年(1834年)に遡り、190年の長きにわたり伝統の酒造技術を受け継いできた京屋酒造。KPGはこの経営権の取得により、既存のホテルやレストランで京屋酒造のオリジナルアルコールブランドの開発を更に強化するとともに、オンライン販売の強化や流通を拡大して、より多くの顧客に価値を提供することを目指しています。そしてこの取り組みを通じて、宮崎県日南市の地域活性化にも寄与する考えです。
京屋酒造は、歴史の中で伝承されてきた大甕(おおがめ)仕込みを中心に、「麹」と「酵母」という自然の生命力を活かした焼酎作りを行っており、その全工程が大甕の中で行われます。この製法は、自然界の対流を利用し、発酵が進むことで得られる独自の風味が特徴です。特に、京屋酒造では“農業生産からの焼酎づくり”をテーマに、子会社のアグリカンパニーにて無農薬栽培に力を入れています。11haの広大な農園では、合鴨農法を用いて米を育て、同時に宮崎紅芋などの高品質な原料の栽培が行われています。
京屋酒造の看板商品である「甕雫(かめしずく)」は、無農薬で育てた地元産の宮崎紅芋を使用し、フルーティーな香りと味わいが特徴です。この製品は2009年から2012年のモンドセレクションでも金賞を受賞するなど、高い評価を受けています。また、京屋酒造は多くの賞を得ることで、国内外での確固たる地位を築いています。
KPGは、京屋酒造を通じて得た伝統の技術や高品質な製品を持ち寄り、経営のノウハウと相まって新たなビジネス機会を創出することを目指しています。今後はKPGの各事業、特に「つるとんたん」や「ふふ」などのホテル、旅館、レストラン、EC事業において京屋酒造の製品を展開し、幅広い顧客にその魅力を伝えていく予定です。
さらに、KPGは地元の農家や企業との連携を図り、現行製品の改良だけでなく、新製品の開発も推進します。これにより地域のニーズに応え、宮崎の文化や味を全国に広める役割を果たしていくことでしょう。これからも京屋酒造は、当社が長年培ってきた地元の素材と技術を生かし、焼酎のみならず、地元産品の魅力を発信し続けることを目指しています。
【京屋酒造の基本情報】
- - 所在地: 宮崎県日南市大字平野4299番地
- - 電話番号: 0987-22-2002
- - 公式サイト: 京屋酒造
KPGの企業理念
カトープレジャーグループは「日本のレジャーをもっと楽しく!」をテーマに、宿泊施設や飲食サービスなどを展開しています。地域の魅力を活かしたプロデュースを通じて、新たな価値創造を行い、顧客に最高の体験を提供しています。地域に根ざした事業展開を行うことで、持続可能な成長を遂げていくつもりです。公式サイトは
KPG で確認できます。