Envaliorがオートモーティブワールドに初出展
2024年1月24日から26日まで、東京で開催されるオートモーティブワールドに、「Envalior(エンバリオ)」が初めて出展します。エンバリオは、世界的に有名なオランダの化学メーカー「DSM」とドイツの「ランクセス」の樹脂部門が合併して誕生した新興企業で、昨年4月に設立されました。
エンバリオの設立背景
エンバリオは、両社の100年以上にわたる技術と実績を活かし、合算で年間売上40億ユーロを誇っています。現在、世界8カ国に32の生産及び開発拠点を持ち、日本では東京、横浜、名古屋に営業・開発の拠点を設け、さらなる市場拡大を目指しています。
オートモーティブワールドでの展示内容
エンバリオが展示する製品は、EVチャージャー、ハイブリッド燃料タンク、燃料電池システムなど多岐にわたります。これらの製品は、金属の代替としてエンバリオの軽量素材を使用することにより、CO2排出の削減に寄与し、持続可能な自動車開発をサポートしています。特に、電動車両(EV)向けのバッテリーや充電システム、電子制御システム、パワーエレクトロニクスへの適用が期待されています。エンバリオは、顧客のニーズに基づいたカスタマイズ素材の提供を行っており、エンジニアリングマテリアルソリューションの分野で独自の地位を築いています。
環境に優しい製品群
エンバリオが特に注力しているのは、環境に配慮した素材の開発です。例えば、漁網をリサイクルして作られたポリアミド「Akulon® Repurposed」は、海洋プラスチック問題の解決を意識しており、低カーボンフットプリントの素材として注目されています。このリサイクル素材はREACH認証も取得しており、安全に使用できることが実証されています。
さらに、植物由来のモノマーを用いた「EcoPaXX」は、自動車部品においてPA66の代替としての性能を持つ高機能ポリアミドです。これにより、耐衝撃性や剛性に優れ、自動車業界での採用が進んでいます。
高電圧EV充電システムへの対応
また、充電システムに求められる高電圧化にも対応しており、エンバリオは優れた電気特性を持つ樹脂材料「Akulon® Pocan®」を提供しています。これにより、高速充電のニーズに対して安全性を確保しつつ、効率的な充電を実現します。
イベント詳細
オートモーティブワールドの公式サイト(
こちら)で詳細情報が確認できます。出展ブースは「E68-44」です。
Envaliorは、今後も持続可能な高性能ソリューションを提供し続け、自動車業界の未来を切り開く存在として期待されています。興味のある方は、是非この機会にエンバリオのブースを訪れてみてはいかがでしょうか。