広島県竹原市でスタートアップ支援プログラムが新展開
広島県竹原市における新たな挑戦が始まりました。ReGACY Innovation Group株式会社と一般社団法人ローカルイノベーション協会の協力のもと、令和7年度の『たけはらDX』プログラムが本格的にスタートしました。このプログラムは、竹原市の産業振興を目的としたイノベーション創出を目指しています。
たけはらDXのコンセプト
『たけはらDX』は、地域の発展を図るため、技術やアイデアを持ったスタートアップと竹原市内の各分野のプレイヤーが協働し、地域活性化につながるプロジェクトを推進することを目的としています。今年度のプログラムでは、特に『Deep Tech』と『Digital Tech』という二つの技術領域に注目し、全国から選ばれた5社のスタートアップが参加します。
各領域での取り組み
Deep Tech領域
この領域では、竹原市における社会実装を重視した企業が参加しています。たとえば、株式会社GCEインスティチュートは、環境熱を利用した電力生成技術を提案し、現地の工場における未使用の熱を利用した発電に挑戦しています。また、株式会社Thermalyticaは超断熱素材を開発し、その素材を用いて工場設備の効率化に挑むとのことです。
Digital Tech領域
一方で、デジタル技術を用いた新たな観光体験の創出を目的とする企業も参加しています。株式会社hacomonoは、無人運動施設向けのシステムを通じて、空き家を活用した無人民泊施設の創出に挑戦します。このような取り組みによって、竹原市の魅力が一層引き出されることが期待されています。
プログラムの支援体制
ReGACYとLIAは、このプログラムにおいて多岐にわたる支援を提供します。具体的には、事業開発に関するアドバイザリーを行ったり、地域の事業者とのネットワーキングを促進したり、採択企業が竹原市で快適に事業を行えるように滞在支援を行います。
このプログラムは、地域に密着したスタートアップが持つ革新的なアイデアを活かし、竹原市の産業振興に寄与するモデルケースとなることを目指しています。今後は、採択企業による実証事業とその成果が令和8年3月に予定されているDEMO DAYにて発表される予定です。
ReGACY Innovation GroupとLIAの役割
ReGACYは、新たなビジネスモデルの構築やオープンイノベーションの支援を行う企業であり、LIAは地域のイノベーションを促進する団体です。両者は強力なパートナーシップを組むことで、地域社会における経済活性化のための取り組みを推進しています。竹原市に現れたこの新たな潮流が、今後どのように進化していくのか、大いに注目されます。