新型コロナ対策でシングルマザーを支援するプロジェクトの取り組み

新型コロナウイルスの影響を受けているシングルマザー家庭を支援する取り組み、「INGプロジェクト2020」についてご紹介します。このプロジェクトは、東京都港区にある飲食店株式会社SASAが運営するカジュアルイタリアンレストラン「Noza Caza」が中心となり、経済的に困窮している単親家庭に向けて、無償でお弁当を配達するというものです。

プロジェクトの背景

2020年に入り、新型コロナウイルス感染症が広がる中で、多くの人々が日常生活に支障をきたしていました。特に、シングルマザーの方々は、育児と仕事の両立が困難になり、経済的な困難に直面することが多くなりました。こうした状況を受け、株式会社SASAの代表である笹裕輝さんは、何か支援ができないかと考え、このプロジェクトを立ち上げました。

お弁当配達の内容

「INGプロジェクト2020」では、毎日6日間、飲食店が作ったお弁当がシングルマザー家庭に無償で届けられています。お弁当には、支援者からの応援メッセージが添えられており、温かい気持ちがこもっています。開始から数ヶ月で、800個以上のお弁当が配達され、多くの家族に笑顔を届けています。

お弁当の受け取ったお母さんたちからは、「毎日のご飯を心配せずに食べられることが嬉しい」「助けてくれる人がいると思うと、涙が出た」という声が寄せられており、感謝の意が表されています。メディアにも取り上げられる中、協賛金も集まり、活動の幅が広がってきています。

母の日スペシャル企画

母の日であり特別な日である5月10日を前に、プロジェクトでは美容室グループ「ユーレルム」とのコラボレーション企画が展開されることになりました。5月9日のお弁当配達時に、シングルマザーたちにカット＆トリートメントの無料券がプレゼントされるのです。この券は、表参道店または銀座店で使用でき、無期限で提供されます。笹代表自身が母子家庭で育った経験を持つことから、特別な思いを込めた施策となっています。

今後の展望

「INGプロジェクト2020」は、今後も配達エリアを拡大し、より多くのシングルマザー家庭に支援を広げる構想を持っています。プロジェクトを支援したいあらゆる企業や個人からの協賛を募り、経済的な支柱となる一助とする考えも示されています。新型コロナウイルスで厳しい状況にある日本で、未来への希望を感じさせる活動として、さまざまな方々に参加してほしいと願っています。

「INGプロジェクト2020」は、今もなお活動を続けています。地域の皆さんが共に助け合い、未来を明るくするための一歩として、ぜひこのプロジェクトを知っていただき、支援の輪を広げていってほしいと思います。