資格業界におけるブロックチェーン電子証明書サービス「Turing Certs」の導入
2023年5月下旬、米国に本社を置くTuring Japan株式会社が、日本国内の資格・検定業界に新たな波をもたらしました。それが、ブロックチェーンを利用した電子証明書サービス「Turing Certs」の本格的導入です。この技術は、資格や検定試験の合格を証明するためのデジタルクレデンシャルの発行、管理、認証を行うものであり、今後の安全なデジタル化を支える重要な役割を担っています。
ブロックチェーン技術の利点
「Turing Certs」は、EUで公式に採用されているIOTA財団のブロックチェーンを基盤にしており、高い安全性を誇ります。このサービスはワンストップで、デジタル証明書を発行できるため、各種試験の合格者証明書も手軽に管理できるのが特徴です。特に、資格業界においては、合格証明書の偽造や紛失のリスクを大幅に低減します。
株式会社サートプロとの提携
日本の資格・検定業界で「Turing Certs」を初めて導入したのは、株式会社サートプロです。サートプロは、DX認定試験やアジャイル検定など、未来に必要なスキルを認定する数多くの試験を運営しています。従来の紙媒体による証明書から、ブロックチェーン証明書への移行を進めることで、試験合格者は新しい形で資格を活用できます。
デジタル化への移行とその利点
ブロックチェーン証明書の導入により、サートプロでは証明書の発行、再発行、撤回といった業務が効率化されます。これにより、証明書の真贋判定もQRコードをスキャンするだけで瞬時に行え、利便性が大きく向上しました。
情報セキュリティとプライバシーの確保
「Turing Certs」は、GDPR(一般データ保護規則)に準拠し、ISO27001等の国際規格も取得しています。このため、国際機関や政府機関でも安心して利用できるセキュリティレベルを確保しています。プライバシーが重視される現代において、資格証明に対する安全性と信用性は、ますます重要になっています。
ペーパーレスと脱炭素の実現
デジタルクレデンシャルは、環境にも配慮した取り組みとしても注目されています。証明書をデジタル化することで、紙媒体の削減が可能となり、脱炭素社会の実現にも寄与します。必要に応じて紙媒体でも出力できるため、利用者のニーズに柔軟に対応できるのが魅力です。
今後の展望
「Turing Certs」は、幅広い業種や業態に対応するため、追加機能やカスタマイズにも対応しています。これにより、新規検定制度やマネタイズ事業の開発にも貢献します。そして、業界のデジタル化を一歩進めるための重要なツールとして機能し続けるでしょう。
Turing Japan株式会社は、資格・検定業界の進化を支えるパートナーとしての役割を果たし、今後も多くの機関との連携を進めていきます。新しい技術を活用し、安全で効率的な資格証明システムを構築することができる未来に期待が高まります。
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