ユニ・チャームが目指す物流の効率化
ユニ・チャーム株式会社は、新たに豊浜ロジスティクスセンターに自動化設備を導入し、2025年1月から本格的な運用を開始することを発表しました。この取り組みは、荷役作業の効率化を通じて人手不足を解消し、安定した供給体制の強化に寄与することを目指しています。
自動化設備導入の背景と目的
近年、物流業界ではトラックドライバーの時間外労働時間の上限規制が強化されており、これが人手不足及び輸送能力の低下に繋がっています。そのため、荷役作業の効率化は急務とされています。荷役作業にかかる時間が長引くと、トラックの拘束時間も増え、ドライバーの労働時間がさらに増加します。このような状況を打開するために、ユニ・チャームはトランコム株式会社と連携し、自動化設備の導入を決定しました。
自動化設備の導入により、荷役人員の削減が図られ、横展開として誤出荷の防止や配送品質の向上を期待しています。具体的には、荷役人員を約50%削減し、同時に保管能力を10%向上させることが可能になります。限られたスペースの中で、より多くの商品を効率的に管理できるため、運営コストの削減や安定的な供給体制の構築が期待されます。
自動化設備の具体的効果
この自動化設備によって達成される具体的な効果には、以下のようなものがあります。
- - 人手不足の解消:荷役作業に必要な人員を大幅に削減することで、労働力不足問題に対応。
- - 配送品質の向上:誤出荷のリスクを軽減し、顧客への信頼性を向上。
- - 保管能力の向上:効率的なスペース管理が可能となり、流通の安定化が実現。
今後の展望
物流業界は今後も、ドライバー不足や輸送費の上昇、さらには二酸化炭素(CO2)排出の削減といった多くの課題に直面することが予想されます。これらに対処するため、ユニ・チャームは引き続きトランコム株式会社と共に、持続可能なサプライチェーンの構築に取り組み、環境保護や社会的課題の解決に貢献していく方針です。
ユニ・チャーム会社概要
- - 設立:1961年2月10日
- - 本社:東京都港区三田3-5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー
- - 従業員数:グループ合計16,223名(2023年12月時点)
- - 事業内容:ベビーケア、フェミニンケア、ヘルスケア、化粧パフ、ハウスホールド、ペットケア関連製品の販売等。
- - 公式ウェブサイト:ユニ・チャーム株式会社
このように、ユニ・チャームの新たな取り組みがどのように物流業界を変えていくのか、今後の展開が非常に楽しみです。